こんにちは、東京のカウンセリング|サラカオルの安藤はま子です。
「キルミーヒールミー」という多重人格を扱った韓国ドラマは面白かったです。
コミカルなシーンも多く、見やすいドラマです。韓国では視聴率はそこそこだったものの、熱烈なファンが続出したそうです。私もストーリーの面白さや俳優さんたちの魅力的な演技に引き込まれて見ていました。
私の場合ドラマを見る時は、面白味がなくなるのであまり仕事と結びつけて、心理を読み込んで見たりはしません。ただ、このドラマで感じたのは、多重人格は精神を病んだ人の病気というよりも、私たち誰にでも起こっていることだということです。
自分でコントロールできないままに普段使わない性格や行動が出てくることは、それほど珍しいことではありません。例えば、お酒を飲んで意識がなくなり誰かを殴る、泣き上戸になるなんていうのは、お酒が引き金になり人格が交換してしまっているわけです。
今まで付きあっていた人には、激しい感情がでなかったのに、今付きあっている人にはヒステリックに怒鳴ってしまうなどというのもそうですね。男性なのに女性になるなども同じような心理が関係しています。
私たちの心にはすべての人格が入っています。それが、あることを引き金に無意識に出てきて、その時のことは覚えていない、またはコントロールがきかない状態になったりします。
こうした、心がいくつにも分離して自分でコントロールができない状態は、多くは責任の回避や罪悪感から生じています。
「コントロールできないから仕方ない」という状態にならないためにも、罪悪感を持つだけで責任は回避してしまうようなことを、しないようにしていきたいものです。
ところで、このドラマは挿入歌もとても良く、ドラマを盛り上げています。