親子喧嘩がもたらす子供への影響と怒りの抑止方法

こんにちは。

安藤はま子です。

親子は子どもが小さくても、成人していても喧嘩がありますよね。

その喧嘩が激しければ親子喧嘩とはいえお互いに傷つき、苦しい思いをするでしょう。そして長年引きずってしまうことも。

喧嘩の多くは同じような問題で起こっているのではないでしょうか。一度収まっても少し時間がたつとまた同じような問題で子どもと喧嘩になったりしませんか?そこにはある理由があります。

親子喧嘩を減らして子どもと良好な関係になっていくにはどうしたらいいのか知りたい方。つい感情的になってしまう方に向けて記事を書きました。

目次

子どもと喧嘩をしてしまう心理的メカニズム

子どもに注意しても変わらないのについ注意を繰り返して喧嘩にになることがあると思います。なぜ同じようなことで喧嘩をしてしまうのでしょうか?このメカニズムを知っているだけでも、喧嘩になりにくくなりますのでよくお読みいただければと思います。

よく親子喧嘩をしてしまうのにはひとつ親の心理的な思い込みがあります。それは、注意すればその子の性質や行動が良くなるという思い込みです。この思い込みがあるため、親は繰り返し同じことを子どもに言ってしまい、子どもは自分を変えることができなかったり変えたくないため喧嘩になります。

大人でも子どもでも人から注意されて変われる人はそう多くありません。もちろん素直になれる人もいますが、そういう人同士なら親子間で喧嘩にはならないものです。お互いに自分というものを持っている同士だからこそ喧嘩になります。相手が子どもであっても、信念の強い子を変えるのは簡単なことではありません。

子どものしぐさや癖、性格などにイライラや強い怒りを感じたとき、ここで先ほどの心理的な思い込みから、そのしぐさや癖、性格などを直そうとつい注意してしまうのです。では、なぜ子どものしぐさや癖、性格などがそれほど気になるのでしょうか?ここが重要なところです。

実はここに親子喧嘩になってしまうメカニズムがあります。それは、子どもは親の鏡ですから、親自身の行動パターン、性格、思い込みなどと同じものを子どもに見るのです。親は自分を見ているとは知りませんから子どもに不快感、イライラや怒りを持ってしまいます。本当は自分のことであるのにもかかわらず相手が問題だと思い、直そうとして注意しすぎてしまいます。それで子どもと喧嘩になってしまうのです。

いくつか例をあげてみます。

偉そうにする子どもに腹が立ち注意するがますます偉そうにするので大喧嘩になってしまう→親自身が子どもの頃につくった「馬鹿にされた」などの思い込みがあるため、同じ状況を体験すると怒りの感情が自然に湧いてきてしまい、偉そうにする子どもに感情的になるため喧嘩になってしまう

勉強しない子どもが心配になり注意して喧嘩になる→勉強しなかった過去や現在の自分と重ね合わせてしまい心配になり、何とかしたくてついつい言ってしまう

自分が子どもの頃につくった思い込みや行動パターン、そこからつくられた性格などが、子どもの性格や行動に反応して注意してしまうことから喧嘩となるのです。

激しい親子喧嘩の子どもへの影響

親が子どもと喧嘩してしまうのは、もちろん子どものためでもあるのですが、実はそこには親の問題が絡んでいることがわかりました。早くに解決できればいいのですが、喧嘩が長引いたりどんどんエスカレートして喧嘩が激しくなってしまった場合、子どもに次のような影響が出やすいでしょう。

  1. 親に心を開かなくなる
  2. 感情や自分の考えを出せなくなる
  3. 頑固になる
  4. 親のせいにするようになる
  5. 親に恨みを持つようになる

その結果、大人になってからも人間関係が難しく、夫婦関係や子育てにも影響がでてしまうことがよくあります

親子喧嘩をしてしまった後これだけはしてほしいこと

喧嘩の後って嫌なものですよね。お互い相手に譲らずそのままになってしまい喧嘩が長引いたり、不穏な空気が流れていたりすることもあると思います。

喧嘩をしてしまったら、ぜひとも親であるあなたのほうから勇気を出して謝ってください

どんなに「子どものほうがが悪い」「謝るなんて悔しい」と思っていても、なんとか謝りましょう。謝ることによって問題の解決はできなくても、感情の回復は多少できますので。お互い謝らないと、不快な気持ちが心の中に残り、解消されないままオリになって心の底に沈殿してしまうからです。長い間そうした感情を積み重ねていくとだんだんと石のようになってしまい、溶かすのが大変になります。それは避けたいですよね。

喧嘩でどちらが正しいかなんて誰にも判断できないものです。ただ、自分は正しくて相手は間違っていると思っているので、謝る気になれないのです。子どものため、自分のためにぜひ謝ってください。

喧嘩中に子どもへの怒りを抑える方法

一度喧嘩になってしまうと途中で怒りを抑えるのは難しいですよね。

ただ、頻繁に親子喧嘩があるのは子どもにも親にも悪い影響が出てきますから、途中で怒りをコントロールできれば、小さい喧嘩で収めることができます。また、喧嘩をしてエスカレートしていくと、子どもの食べ方について注意していたのに関係ない「だから友達ができないのよ」などと、もともとの喧嘩の種以外のことまで言ってしまうようになり、子どもはさらに反発しかねません。

ではどのようにすれば湧いてきた怒りを抑えることができるのでしょうか?

ここでは2つの方法をお伝えします。

(1)その場を離れる

面と向かっているからこそ怒りもエスカレートしていきます。単純な方法ですが、思い切ってその場を離れ、子どもと距離をとることが効果的です。

その場を離れると怒りたい相手が見えなくなり、距離もできるため、熱していた感情が徐々に収まっていきます。

家の中での喧嘩が多いと思いますので、隣の部屋、キッチンやトイレなどどこでもいいですので移動します。もちろん、落ち着くまで外に出てしまうということもできますが、高校生くらいまでの子どもの場合ひとりで取り残されると「見捨てられた」と勘違いすることもありますので、できれば家の中の部屋などにされておいたほうがいいでしょう

(2)「子は親を映す鏡である」ことを思い出す

(1)は行動を使った方法でしたが、ちらは思考を使った方法です。

喧嘩がエスカレートしてきてしまったら、「子は親を映す鏡だった!」と思うようにします。子どもの気になるところは自分の中にあることを思い出すと、子どもを怒ってもあまり効果的でないことがわかると思います。

感情とは、その人の考えていることから発生していますから、思考を変えることで怒りもだいぶ減るはずです。

自分が変われば良好な親子関係になれる

いくら親子喧嘩をしても子どもは変わらないことから、子どもを変えるための喧嘩はあまり意味がないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。子どもは親の鏡ですから、結局親自身が自分を変えていかなければ子どもは変わらないということです。

あなたが変われば、子どもと少しずつ良い関係に変わっていくことができます。自分を変える勇気をぜひ持っていただければと思います。

自分を変えるには次の2つの選択肢があります。

  1. 自分で何とかする
  2. プロに相談する

自分で何とかする

自分で何とかしたい方は以前のブログ記事「親との関係性を修復する5つの方法」を参考にして、自分の子どもの頃の気持ちを癒し、変えてみてください。自分の親との関係を修復することで現在の子どもとの関係がかなり改善します。

こちらは一人になり、落ち着ける静かな場所で行うようにしてください。一人でするとなると、時間がかかったり集中してできないなどということもありますが、気長になさることで変化がでてくると思います。

プロに相談する

「自分で何とかするのは大変」「難しそう」「早く何とかしたい」そう思う方はお金を払ってでもプロに相談して自分を変えていくのがいいと思います。友人や家族は話は聞いてくれても、何が問題なのか、どうすればいいのかまではなかなか答えられないでしょうからスッキリした気持ちにもなれません。

信頼できて親子関係に詳しいプロに相談するのがベストだと思います。お金がかかるので大変だとは思いますが、そこで親が変わることで将来の親子関係が良好になるだけではなく、親子の人生もより良い方向へと変わっていくのですから、お金をかけても無駄になることはないでしょう。

親子喧嘩が多いなら「自分を変えなさい」とのメッセージ

子育ては親にとって辛かったり大変なこともありますが、子どもほど自分を成長させてくれる存在はいないでしょう。

どこのご家庭でも少しの親子喧嘩はあると思いますが、頻繫にあるようなら、「自分を変えなければいけないのだなあ」と親が思えるといいですね。そう考えられれば葛藤も少なくなり、将来的に良好な親子関係になっていけることでしょう。

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