こんにちは。安藤はま子です。
だいぶ前に、『スパイ』という韓国ドラマを見たのですが、そこで「家族は、いる時は足枷に思えてもいないと寂しい」というセリフを主役が話していました。
なかなか、面白いセリフですよね。家族のメリット、デメリットを上手く表現していると思いました。
結婚や家族を足枷と考えるかはあなたの求めるものにより変わる
家族を足枷とは感じなくても、家族のために自分がやりたいことを我慢するなどということはあるかと思います。そうした時に、家族は自分をとらえて離さない存在であり、家族に縛られている気持ちが強いのではないでしょうか。
もしかしたらあなたも酷い親やきょうだいから離れたくても離れられない。まるで足枷を履かせられているような気分だと感じているかもしれません。
家庭を持つと自由がなくなるのではないかと不安に思い、結婚に踏み切れない相談者がいました。
結婚して家庭を持てば、女性の場合、仕事に集中して思い切り働きたいけれど家のことを気にしなければならない。夜遅くまで友人と遊びたいけれど、子どもが待っているから帰らなくてはなどということもあるかもしれません。
男性も、自分の好きな仕事をして生きたいけれど、家族の生活のために今の仕事をしなければならない。週末は友達と趣味の時間として使いたいけれど、少ししかできないで我慢しなければならないなどということがあるかもしれません。
結婚して家庭を持てば、家族は仲良く暮らし安らぎを与えてくれるだけの存在ではなくなり、自分の自由を奪う存在ともなります。結婚前の相談者は、こうしたことを周りの既婚者から聞いていて、結婚を躊躇していたわけです。
結婚や家族を持つことには、幸せで笑顔に満ちた面だけでなく、このようなデメリット面もあるわけです。しかし、何事にもメリット面、デメリット面はあるのですから、最終的にはあなたが何を望むかにかかっているということです。
結局、このドラマの主人公は家族を見捨てられずに、家族のために行動することを決断することになりました。この主人公は、家族のことを自分を縛る足枷と感じても、家族がいない寂しさを感じるよりはいいと、自由を我慢する方を選んだのです。
多くの人は寂しくなりたくないので、結婚や家族という枠を守って生きるのだと思います。寂しくてもいいから自由にしたいという人もたくさんいます。どちらもその人の生き方なので、良い悪いはありません。
しかし、これはドラマの話であって、実際には自由を我慢すると言っても100%我慢するわけではありませんよね。家族の暴挙を我慢すると言ってもそれも100%我慢しているわけではないでしょう。我慢することもあるけれど我慢しないでいい事もあります。
また、我慢と言うと聞こえが悪いですが、それで得られる愛や絆もあるのですから、どうとらえるかではないでしょうか。
足枷の心理とは?
ところで、家族という足枷は本当に自分を縛るものなのでしょうか?
そもそもこの足枷をつけたのは誰なのでしょう?足枷をつけたのは家族だと思っているとしたら、あまりにも表面的にしかとらえていないと言えるでしょう。
心理的なとらえ方をするなら、
- 家族を足かせのように思うことによって、本当の自分の願いを叶えている
- 自由な自分を枠にはめて、枠からはみ出さない人間になろうとしている
ということなのです。ドラマではちょっとロマンチックな表現をしていて、さすが脚本家ですね。
ということで、足枷はあなたを縛るものではありません。足枷をはずさないのはあなたの選択の結果ということです。
足枷となる嫌な家族や自分の人生を邪魔する家族がいることは、切れない絆を心の奥では望んでいるのかもしれません。すごく寂しいときに頼れる存在がいる安心感を知っているからかもしれません。
自分を縛って必要以上に動けないようにしておかないと、あなたは切れた凧の糸のようにどこかに流されて行ってしまう可能性があったり、家族という枠を壊してしまうと、自分でわかっているのではないでしょうか。もちろん無意識にですが。
どうしても足枷をはずしたいなら選択に責任をもって生きるだけ
結婚や家族という足枷がどうしても嫌ではずしたいなら、シンプルに考えることが大切です。ただ自分の生きたいように生きればいいのです。
足かせと感じているのはあなたです。人は誰でも自由に生きられるのです。しかし、自由に生きるにも責任がともないます。責任を持ちながら自分の生きたいように生きれば、もはや足かせという考えは消えてなくなっているでしょう。