こんにちは。
安藤はま子です。
この記事をご覧になっているあなたは、彼氏や夫に文句を言ってしまう癖を何とかしたいと前向きに考えていらっしゃる方だと思います。
文句を言う癖は、他の癖と同様に簡単に直るものではありません。なぜなら、そこにはあなたの心理が色濃く影響しているからです。
今回はこのように「彼氏や夫に文句を言ってしまう方の心理的な理由」と「文句を言うことを止めるにはどうしたらいいのか」について解説しました。
是非参考になさってください。
彼氏や夫に文句を言うことのメリットは?
彼氏や夫に文句を言ってしまうことはネガティブなイメージがありますが、以下のようなメリットもあります。文句を言うことを否定的に捉え過ぎたり、自分を責めないようにしましょう。
- ストレス発散になる
- 何も言わないよりも考えていることが相手に伝わる
ストレス発散になる
相手に文句を言うことで心の中にある思いを体の外に出すため、言わないで我慢しているよりも一時的にはストレス発散になります。
言ってしまうことのデメリットももちろんありますが、考えや感情を抱え込んでしまい後でどうしようもない大爆発にならずに済みます。
何も言わないよりも考えていることが相手に伝わる
何も言わずに心の中で悶々と不満を抱えているよりも、たとえ文句であっても表現した方が彼氏や夫にはあなたの考えていることが分かりやすいというメリットがあります。
人は言葉で伝えないと分からないことも多いですので、それが文句という形であっても言わないよりは相手は理解しやすいのです。
ただ、文句を言われてもどうすればいいのかわからないという男性は多いものです。あなたの文句を上手く受け止められないかもしれませんが、とりあえず不満があるということは伝わるでしょう。
ところで、彼氏や夫につい文句を言ってしまう心理的な原因とはどのようなことがあるのでしょうか?
彼氏や夫になぜ文句をいってしまうのか?心理的な原因
- 「文句を言えば問題が解決される」と思っている
- 「自分は正しい」という思いがある
- 相手と別れたい
- 子どもの頃の出来事やトラウマからできた思い込みが影響している
「文句を言えば問題が解決される」と思っている
心理的な原因の一つとして「、文句を言えば相手が言われたことを理解して直してくれる」と思いこんでいるという心理があります。
なぜそう思ってしまうのでしょうか?それは相手を自分のやり方・考え方に変えたいというコントロールの心理が働くからです。文句を言ってしまう人は自分のやり方・考え方に固執して相手をコントロールしたい気持ちが強くあります。何度も言っているうちに相手を自分のやり方・考え方に変えることができると、無意識にですが思っているのです。
ところが、多くの場合彼氏や夫は文句を言われてもそれを直そうとしませんから、問題は解決されないのです。人は自分のやり方や考え方で生きたいと思っていますから自分を守ろうとする結果、あなたの文句に反発してしまうのです。
結果的に、あなたは何度も言えばわかってもらえると思っていますが、相手はコントロールされることを嫌がり、あなたの言うことを聞かないという悪循環になってしまいます。
「自分は正しい」という思いがある
つい文句を言ってしまう根底には「自分は正しい」という心理があるためです。
人は自分のやり方や考え方を基本的には正しいと思っているものです。それは、自己信頼があるからです。自己信頼はあなたがあなたらしく生きるために必要な感覚ですし、本来の自己信頼は「自分も人も正しい」と考え自分だけが正しいとはなりません。
ところが、つい文句を言ってしまう場合の自己信頼は「自分だけが正しくて相手は間違っている」という思考になってしまっているのです。
相手と別れたい
つい文句を言ってしまう人のなかには、無意識ではありますが「彼や夫と別れたい」という思いがある事があります。
この場合、文句を言う行動は相手と別れるための手段となっているのです。
相手のことが嫌い、許せない、「もう別れたい」と思っている場合に、相手から嫌われるように文句を言い続けるという行動になるというわけです。
言っている本人は別れるために文句を言っている心理に気が付いていません。
子どもの頃の出来事やトラウマからできた思い込みが影響している
子どもの頃に親や身内との間で起こった出来事やトラウマから思い込みがつくられますが、その思い込みが文句を言ってしまうことの引き金になっていることはよくあります。
思い込みはあなたの思考・感情・行動の元になっているためです。
例えば、彼氏や夫がLINEにすぐ返信してくれないことについて「なんですぐ返信しないの?待ってる身にもなってよ!10分以内に返してよね!」などと文句を言ってしまうとします。この場合、ひとつの可能性として子どもの頃に親との関わりのなかで「私は愛されていない」と感じた出来事があったのかもしれません。
「愛されていない」という思い込みをもったまま大人なると、ちょっとした場面でそれが表に出てきます。
LINEの返事がすぐに来ないと、「私は愛されていないんだ」とその思い込みが瞬時に浮かび、いてもたってもいられず相手に文句を言ってしまうのです。
この思い込みを本人は自覚していません。しかし、深い意識の中にありあなたの行動に影響しているのです。「私は愛されていない」という思い込みを修正しない限り、文句を止めることは難しいのです。
私の元にも彼氏や夫に文句を言ってしまう、逆に彼女や妻から文句を言われて困っているなどのご相談がありますが、心理的な原因をご本人は気付いていない場合がほとんどです。これが分かると文句を減らす方法を行いやすくなります。
彼氏や夫に文句を言うことを減らしたい方におすすめ!2つの方法
- 「相手は自分」であることを覚えておく
- 自分を満たす
「相手は自分」であることを覚えておく
「相手は自分」であることが多少とも理解できると、人に文句を言えなくなります。
潜在意識は究極的にはみんなつながり、ただ一人の人が存在しているようなものなのです。ですから、相手の気になるところは自分の一部を投影しているだけで、相手への不満の部分も自分の中にあるということなのです。
それも、感情的になって文句を言いたくなるほど気になることは、あなた自身が直したくて仕方がない部分だということです。
例えば、彼氏がデートにいつも遅れてきて謝らないのであなたは怒り心頭に発して、「ちゃんと時間通りに来てよ!待たされている身にもなってよ。遅れてきたときは謝るべきでしょ!」などと文句を言ったとします。
「彼がデートに遅刻してくる」ことや「それに対して謝らない」という行為は、まさにあなたがどこかでしている行為だと言えます。彼に対してはしていないかもしれませんが、気を許した相手である親やきょうだいなどにしている可能性があります。
そのような自分を直したいのに直せないでいるため、それが彼の中に見えて許せず何とかしたいと思うことから文句を言ってしまうのです。
変えるべきは相手ではなく自分だということです。
しかし、自分を変えるのは大変ですよね。自分ができないことを相手に要求するのではなく、先ずは彼氏や夫に文句を言うのを止めて、自分の遅刻癖や謝らない癖も「それでいいよ」と認めることから始めてはいかがでしょうか?
自分を満たす
相手に文句を言ってしまうのは自分が満たされていないためです。ありのままの自分認め、好きになり自分を満たすようにしていくことがとても重要です。
以下の3つを行っていくと徐々に自分を満たしていけるようになるでしょう。
- 自分に優しくする
- 自己肯定感を高める
- カウンセリングやセラピーで思い込みを変えていく
自分に優しくする
自分を満たすためには自分に優しくして、自分自身を心地よくすることがとても大切です。
文句を言ってしまうのはあなた自身が幸せではないからです。幸せになれば、彼氏や夫にそこまでの不満は出なくなり、文句も減っていきますよ。
優しくするには以下のようなことをヒントにしてみてください。
- 精神的に自分に優しくする
- 自分のために時間をとる
- 自分のためにお金を使う
- 自分のやりたいことをする
- 自分にご褒美をあげる
「こんなこと無理」なんて思っているかもしれませんが、あなたが幸せになれば、彼氏も夫も幸せになるのですから、誰かに相談したり、内緒で行動したり、自分の本当に求めることに頑張ってみましょう。
自己肯定感を高める
文句を言ってしまう人は、文句を言えるくらいですから頭がいいのですが自己肯定感が低く、自分の良さや自分の欠点を受け入れられないため、ますます自分を嫌いになりその辛さを相手にぶつけてしまうのです。自己肯定感を高めていくように意識していくことで、自分を満たしていけるようになるでしょう。
「文句を言ってしまう嫌な自分も私なんだ」「彼氏をコントロールしたい私も私なんだ」「夫のやる事が気に入らないのも私なんだ」「夫は間違っていて自分は正しいと思っているのも私なんだ」と、どうしようもない自分を認め、受け入れることから始めるとやりやすいですよ。
こうした自分も私なんだと自分を受け入れていけるようになると、彼氏や夫、さらには親子関係、職場の人間関係、近所の人間関係などにも優しい目をもてるようになるでしょう。
「自己肯定感って何なのか」、「どのようにしていけば自己肯定感が高くなっていくのか」などについては、以下の記事を参考にしていただければと思います。
カウンセリングやセラピーで思い込みを変えていく
つい文句を言ってしまい、声を荒げたりしているうちに恋愛関係、夫婦関係や親子関係などがうまくいかなくなっていってしまいます。
「心理的な原因」のところでもお話しした通り、あなたの思い込みが文句を誘発しています。思い込みはその人により違いますので、文句を誘発する思い込みを見つけ修正していくことが文句を減らす根本的な方法です。
「愛されていない」「無視される」「わかってもらえない」等の思い込みは愛の不足感をもちやすくなります。こうした思い込みを見つけて変えることで、あなたの心はかなりの確率で満たされていき、不満も感じなくなっていくはずです。
私はカウンセリングを行っていて自分を満たすことがいかに重要かをよく感じますし、相談される方々も最後にはそのようなことを話されます。
文句を言ってしまうことが止められない方はこの先どのよう進めばいいのかについて最後にご紹介しておきます。
彼氏や夫に文句を言うことが止められない方への3つの選択肢
彼氏や夫に文句を言ってしまうことが止められない、または止められそうもないという方はどうすればいいのかわからないですよね。以下の3つの選択肢から選んで、この先に進んでみてはいかがでしょうか?
- 自分が変わり関係を改善する
- 文句を止められない相手とは別れる
- このまま文句を言い続ける
自分が変わり関係を改善する
文句を止められそうもないとしても、二人の関係をより良くしたいと思っていらっしゃるのであれば、「自分が変わる」という選択肢しかないと思います。
できそうなことから始めてみるか、カウンセリングやセラピーを受ける決心が必要です。
文句を止められない相手とは別れる
もうこれ以上相手との関係を良くしたいと思っていない上に不満ばかりであれば、別れるしかないですよね。もしかしたら潜在的に別れたいと思っていたのかもしれませんし。いかに別れるかを考えた方が建設的でしょう。
別れ方を考え始めれば、次の扉が開き始めます。
このまま文句を言い続ける
もちろん、このままずっと文句や不満を言い続けるという選択でもかまいません。その代わり今の苦痛が続くことになります。
これはこれで相手との関係は続くというメリットがあります。ただし、相手から別れを告げられることもあるかもしれませんが。
3つの選択肢からよく考えてみてください。どれが良い悪いということはありませんのであなたの好きなやり方を選んでくださいね。
最後に
今回はつい文句を言ってしまうという方向けに記事を書きました。
この内容は、彼氏や夫への文句を何とかしたいというものでしたが、他の人、例えば親、子ども、きょうだい、職場の人、友達、近所の人等、どなたにも応用できます。お試しください。
文句を言うのは癖になっていますので、直すのはなかなか大変かもしれませんが、少しでも気付きや行動ができれば徐々に減っていきますので、気長になさってみてくださいね。
「ひとりでは大変そう」と思われましたら、お気軽にご相談ください。