こんにちは。
安藤はま子です。
「結婚したい」「転職したい」「引越ししたい」「家を買いたい、売りたい」「離婚したい」などと思っていても、決断できないで悩んでいませんか?
また、決断することが苦手と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
決断することが時には難しく感じることってありますよね。そのような時どうしたらよいのか?
決断力をもっと向上させるにはどうしたらよいのか?
これらについてまとめてみました。
なぜ決断できないか?
私たちは、決断できないときにその理由までは考えませんが、実は下記のような隠れた心理が様々に影響しているのです。決断できない心理的要因を知ることは、決断できるようになるためにとても役立ちます。心理的要因はその人により一つであったり複数であったりします。よくよく考えてみると、自分はこれとこれが関係しているかもしれないとわかるでしょう。自分の心理に気付くことは決断する力を高めることにつながります。
- 手放すことへの不安
- 思い出や情が邪魔している
- 責任を取りたくない
- あれもこれも欲しいと考えている
- 人から嫌われる怖さがある
- 望みが明確でない
- 失敗する怖さがある
- 自分の考えに自信がない
- 関心を引きたい
- 決断する時期になっていない
それぞれについて説明したいと思います。
1手放すことへの不安
決断するとは、何かを捨てる作業が入ってきます。今持っているものを捨てるということは、今までの安定が崩れ、不安定な状態に一瞬なるということです。私たちは、今持っているものに代わるものが入ってくるかどうかわからないから不安になるのです。
離婚を考えているけれど、なかなか決断できないとしたら、それは今ある家庭がたとえ上手くいっていなくても、家庭という形があるという安心感があります。それを手放すには相当の覚悟が必要になるわけです。不安との闘いですよね。
2思い出や情が邪魔している
意外と思い出や情がありすぎて決断できないということは多いのです。楽しかった思い出などや長年共に時間を過ごしたなどでしたらなおさらだと思います。私たちは何かを決めるときに頭と心の両方を使います。両方が同じ方向を向いていればいいのですが、決断ができないときは頭は決断する理由を分かっていて前を向いていても、心が追い付いていかず心は後ろを見ているということがあります。すると、その場から動けず、決断ができない状態となります。
家を売る、離婚をする、会社を辞めるなどというときは、こういった思い出や情が邪魔してなかなか決心がつかないということになることがあります。
3責任を取りたくない
決断をするということは、その結果に責任を取らなければならないということをあなたは知っているので、責任を取る重さに耐えられない気がして決断ができないのです。私たちは、この世界の見えない法則のようなものを知っているためです。何かを選択したらその結果を受け入れなければならないという法則です。
結果が思うようにならないとしても、それを引き受けるのはなかなか荷が重いことかもしれません。決断するということは、結果として何が来ても受け入れる覚悟が必要なので、余計に決断することを尻込みしたくなるのです。
子どもを持つと決めたら、よくある結果は自分の時間が無くなることやお金を自由に使えなくなるなどです。このような結果を受け入れることができないと、いつまでも子どもを持つ決心が固まりません。
4あれもこれも欲しいと考えている
物理学に「エネルギー保存の法則」という理論があり、エネルギーの総量はいつも一定だという考え方です。エネルギーはなくなりはしないけれど増えることもないということです。何かを得れば何かが欠けるのです。あれも欲しいこれも欲しいと欲張ってしまうと、総量オーバーになるのでこの世界では現象化できません。決断できないときには、こうしたありえないことを無理やりやろうとしている可能性もあるということです。
結婚相手を選ぶときに、お金持ちの人と、何でも手伝ってくれていつも優しいがお金はあまりない人のどちらかに決めなければいけないということがあるかもしれません。お金持ちの人は何でも手伝うような時間はないでしょうし、優しいだけでなく厳しさもあります。逆に何でも手伝ってくれていつも優しい人はあなたの助けにはなっても、あまり収入面では期待できないという現実があります。どちらの人にするか決断できないで、両方の条件がそろっている人と結婚したいと思っていたら、いつまでも結婚できないで時間だけが過ぎていってしまうでしょう。
5人から嫌われる怖さがある
決断することで、あるグループや仲の良い人たちと考えが変わってしまい、その人たちから嫌われることもあります。そうしたことに恐怖があると、なかなか決断できなくなります。
例えば、お酒をやめたいと思っているけれど、いつもお酒を飲んでいる仲間に嫌われて仲間に入れなくなるかもしれないと思うと、頭ではお酒をやめたいと思っていても嫌われる勇気が出ないため、お酒をやめる決断ができません。
本当に嫌われているわけではなく、嫌われてしまうと思い込んでしまうこともあります。
6望みが明確でない
決断できないときには、あなたの望みが今ひとつ明確になっていない場合もあります。考えや心が決まっていないと、方向性があいまいなので決断することは簡単ではありません。
例えば、なんとなく引っ越したいと思っていても、どの地域に住みたいのか、どんな目的で引っ越したいのか、どのくらいの金額の部屋を探しているのかなどがハッキリしていないと、いつまでも引っ越す決断ができないでしょう。
7失敗する怖さがある
決断できない人の中には「決断したことが失敗したらどうしよう」という失敗を恐れる心理を持っている場合もあります。失敗することを恐れていると、いつまでも決断できず、物事が停滞しがちになります。
プロポーズをしなければ結婚できないタイミングになっていても、「プロポーズして断られたらどうしよう」と思ってしまい、結局相手が別の人と結婚してしまったり別れを切り出されてきたりということになるかもしれません。
8自分の考えに自信がない
自分の考えに自信がなくていつまでも決断できない人もいます。考えはあっても、「果たしてこの考えでいいのだろうか?誰かに笑われないだろうか?」などと不安になってしまうのです。
例えば、SNSで自分の考えを発信してみたいのだけれど、「こんなことを言ってからかわれないかな?」などと考えているので、なかなかSNSを始めることができないということになります。
9関心を引きたい
決断できない人の一部には目的の一つとして、人の関心を引きたいという心理があります。「決められない」と言っていると、周りの人が心配してくれたり相談にのってくれて、愛されている気持になれるからです。子どもの頃に親から愛されていないと思い、愛されようと関心を引くパターンを創ったことが原因です。
10決断する時期になっていない
本当に決断しなければならないことは人生でそう多くはないように思います。現在あなたが決断できないとしたら、あなたの中でまだ機が熟していないということも考えられます。それは自分では分かりづらい部分かもしれません。
時期が来ていないのに決断をするのは大変なことです。
あまり焦らずに様子を見るというのも一つの方法です。決断は本当に必要な時にはできるものです。もしできなくてもあなたの世界が全く歩みを止めてしまうわけではないので安心してください。
決断できるようになるための3つのポイントと考え方
決断できないときには、自分では気が付かないと思いますが「決断できない」となんとなく思っているものです。「私は必ず決断する」と思うことが大切です。そのうえで次の3つのポイントを意識してみてはいかがでしょうか。
1望みと目的だけを考える
決断できないときは、先のことを心配したり、過去の楽しかったことなどを思い出していたり、「自分にはできない」と考えたりしているものです。いろいろ考えすぎると、決断できないで時間だけが過ぎていってしまいます。
「決断したい」と思うということは、そこに何かあなたの人生の課題が関係していることが多いものです。考えすぎをやめて
「どうしたいのか?」(望み)
「何のために?」(目的)
を明確にして、それだけを考えるようにしましょう。
ネガティブな感情や思考、過去の楽しかった思い出などが浮かんでしまったら、「そんなふうに考えて心配したり、自信をなくしたり、情に流されている自分がいるのだなあ」と自分の考えを認めます。しかし、その後はすぐに「望み」と「目的」を再度確認していくようにして思考を分散させないようにすると、決断しやすくなっていきます。
2手放したら入ってくることを信じる
決断できない心理として、今あるものを手放す怖さや不安があるとお話ししました。手放すことで何もなくなってしまうように思うかもしれませんが、エネルギーの総量は常に一定ですから、Aというものを手放してもFというものが必ず入ってくるのです。これが自然の法則なんですね。
過去を振り返ってみていただければわかりますが、何かを手放した経験があると思います。その後、形は違うかもしれませんが他の何かが、入ってきたはずです。
例えば、今の恋人とは考え方が違ってきてしまったのでこれ以上付き合えないから別れたい、と思っているけれど決断できないとします。このような時には、その恋人と別れることで結婚相手と出会えたり、親友ができたり、素晴らしい仕事が入ってきたり、自由が戻ってきたりして次のステージに行けると信じましょう。そして、新たに入ってくるものは、あなたにとって必ず良いものであると考えることです。
「手放したら必ず良いものが入ってくる」と信じることで、素晴らしいものをあなたは手にすることができるでしょう。
3完璧を求めすぎない
物事を完璧にやろうするあまり、いつまでたっても決断できないという人が少なからずいます。決断して「失敗したらどうしよう」、「他人から悪く思われたりからかわれたらどうしよう」、「嫌われたくない」「抜けがないようにもっとしっかり調べないと」などとグルグルと思考が回ってしまいます。これでは決めることができませんよね。
このような方は適当なところで手を打つ方法として「何とかなるさ!」と考える癖をつけ、口癖にするようにすると、100ではなく70~80の段階で決断できるようになるでしょう。
そのほかにも
「完璧な世界など存在しない!」
「失敗しても、人に嫌われても世界が終わるわけではない!」
と、心配や不安が浮かぶたびに自分に教えることも、決断する手助けになるでしょう。
成功から学ぶ癖をつける方法も試す価値があるでしょう。
過去の上手くいったやり方を思い出して、それを現在の決断できない問題に当てはめるのです。上手くいったやり方なら安心して、自信をもってやれるはずです。「過去に上手くいったことなんてない」と思っても、よく探すと必ずありますから、時間をかけてでも探してみてください。
完璧を求める人にとって、失敗することは許せないことなのです。そこには子どもの頃に親にひどいことをされたという愛の問題が関係していますので、潜在意識の書き換えをしていく必要があります。これに関しては、サラカオルのカウンセリングをご利用ください。
決断後の「これでよかったのだろうか?」への対処法
迷いに迷った後、あなたはやっと決断できました!決断するために神経をすり減らし疲れ切ってしった方もいらっしゃるかもしれませんね。決断できない人や決断できない問題の時は特に慎重になってしまうのはわかります。しかし決断できたのですからここでもうあれこれ考えず先に進めばいいのですが、決断後に「Aに決めたけれど本当にこれでよかったのだろうか?」と、また悩み始める方が結構います。
「Aを決断したことは間違っていたかも」「Bの方が良かったのかも」などと思い始めたら、きりなくまた考えてしまうことになり、そこで動きが取れなくなります。どの人の決断もそれが正しいか間違っているかなんて誰にも分らないことなのです。ですから、あなたが選んだAで良いのです。
間違っていないことを自分で自分に言ってあげましょう。決断してしまい動揺している自分を自分で落ち着かせてあげることが大切です。
「良く決められたね、お疲れ様。Aを選んで間違っていないよ。Aの道で頑張ろう!もし、Aがうまくいかなかったとしても、いくらでもやり直す方法はあるから大丈夫だよ。」などと自分に言ってあげることでAを選んだことを後悔しないでやっていけるでしょう。
まとめ
決断できないで困っている方が、多少とも決断できるようになるための方法を書かせていただきました。
決断することは誰にとっても難しいときがあり、決断するまでに時間がかかってしまうことがあるものです。それは仕方のないことですが、なるべく早く決着をつけてスッキリとした気持ちで前に進んでいきたいですよね。
決断できないときには、心理的要因があり、気持ちを決めるときにとても影響しますのでよくお読みになってみてください。
決断するための方法として3つのポイントと考え方をまとめましたので、お試しになっていただければと思います。そして決断できてもなお迷っている時には、自分への優しい言葉がけをぜひなさってみてくださいね。
決断やその他についてお困りの時は、潜在意識を活用し悩みを根本から解決していくサラカオルのカウンセリングをお受けになってみてください。