自己肯定感セミナーの内容と受講時の注意点とは

長い間カウンセリングを行ってきてつくづく感じるのは、自己肯定感がいかにその人の人生に影響しているかとということです。

「悩みから抜け出したいのに抜け出せない」、「こうなりたいと思いながらも思うような人生を得られない」、こうしたことは自己肯定感が大きく関係しています。

自己肯定感を高めても悩みは生じますし、すべてのものを得ることはできませんが、それは生きている限り仕方のない事です。

しかしながら、自己肯定感を高めていくことで大きな悩みから解放され、幸せを感じられる時間が増えていくことは確かです。

今回は自己肯定感を高めていくための方法の一つである「自己肯定感セミナー」について解説していきます。

こんなことを感じていませんか？

「自分に自信がない」

「人の分までやり過ぎて疲れる」

「自分は駄目だと思うことが多い」

「人の目ばかり気になる」

「人と比べて疲れてしまう」

これらは自己肯定感が低いことと関係しています。

自己肯定感とは？

「自己肯定感」とは、ありのままの自分を受け入れることです。そして、自分の持っている見えない力を信頼できることです。

言い方を変えれば、自分の存在自体に価値があると思えることです。役に立っていても立っていなくても、失敗してもしなくても、努力できてもできなくても、ここに存在すること自体を肯定できる感覚のことです。

なぜ自己肯定感を高めることが大切なのか？

自己肯定感はあなたのもののとらえ方、行動の仕方に直結しています。なぜなら、自己肯定感はあなたの潜在意識の一部だからです。潜在意識があなたのすべてを動かしているのです。ですから自己肯定感を高めることが大切なのです。

潜在意識に溜まった自己肯定感の低さ・高さによって、起こっていることへの反応は様々です。

例えば、知り合いからその人の成功話を聞いたときにあなたの自己肯定感が低いとしたら、「羨ましい」「ねたましい」「なんでこの人ばっかりうまくいくの！」などとネガティブなとらえ方になり、そのためエネルギーが低下してやる気がなくなったりします。

同じように知り合いから成功話を聞いたときにあなたの自己肯定感が高ければ、「素晴らしいなあ、私も自分なりに頑張ろう！」と思えます。たとえ、「羨ましい」などと思ったとしても、その感情を早くにより良い方へと切り替えていくことができます。

このように自己肯定感が低いか高いかによってあなたのやる気や幸福度が変わってしまうのです。

「自己肯定感を高めることで得られること」を以下にまとめてみました。

物事を前向きにとらえられる
エネルギーが増す方向へと切り替えができるようになる
自分の軸が安定する
日々のなかで幸せを感じられることが多くなる

自己肯定感を高めるためには本やネットなどを利用して一人で高めていく方法もありますが、セミナーやカウンセリングを受ける方が時間をかけずに大切な部分を学ぶことができます。次の章では自己肯定感セミナーの種類についてご紹介します。

自己肯定感セミナーの種類とメリット・デメリット

自己肯定感セミナーにはいくつかの種類がありますので4つに分けてそれらをメリット・デメリットも入れながら解説していきますね。参考になさってください。

一般的なセミナー
動画セミナー
グループカウンセリングタイプのセミナー
個人カウンセリングタイプのセミナー

それぞれについて説明していきます。

一般的なセミナー

ある場所と時間が設定されていて、その場所や時間に「自己肯定感」について講師から学んでいきます。基本的には理論中心です。わからない箇所は自由に質問でき、セミナーによっては簡単なグループ体験レッスンなども入っています。

対面とオンラインがあり、料金はピンキリで安いセミナーは数千円から、高いセミナーは「自己肯定感」を学ぶためのいくつかのコースがありトータルすると数百万円になるなど、かなりの差があります。

金額の高い物はセミナー回数も多く、それだけ受講期間も長くなることが多いです。また、理論だけでなくカウンセリング要素も入ってくるものが多いです。

講師とやり取りをしながら直接学びたい方や他の人の考えなども知りたい方にはおすすめのタイプです。

【メリット】わからないことがその場で納得できるまで質問できます。講師も集まっている人の様子を見ながら内容を進行していきますから、受講者は内容についていきやすいでしょう。受講者同士の交流もし易いため、一緒に受講する人たちの考え方や行動の仕方を見て自分の枠を広げられることもあります。

【デメリット】受講者が多いと講師の目が行き届かず受講者が取り残される気持ちになる場合もあります。また、実際に講師や他の受講者と共に参加するため最初は不安を覚えたり、そこにいることに居心地の悪さを感じたりすることもあるでしょう。

動画セミナー

完全に動画となったものを購入して講師の話を聞きながら受講するタイプのセミナーです。動画を全て見れば、一般的なセミナーと同じように学ぶことができます。自宅や好きな場所で都合の良い時間に学べるため手軽な方法です。

なかには講師や受講者と交流できる場を作っている動画セミナーもあります。疑問点はこうした場で解消できます。期限付きで講師に質問できるタイプもあります。

料金はこちらのセミナーも数千円から数百万円とピンキリです。高いセミナーになると動画の本数も多くなる傾向にあります。

【メリット】場所や時間を選ばないため、完全に自分のペースでリラックスして学ぶことができます。人と接することがないため、人と接することや人前で自己開示をすることが苦手な方には受講しやすいタイプのセミナーです。

【デメリット】ある程度自己コントロールのできる方でないと、すべての動画を見ることができないことがあります。最悪の場合、購入してほんの一部しか見ないでそのままになってしまう可能性もあります。自由で良い分、自分で学ぼうとする意欲がないと途中放棄してしまこともあります。

グループカウンセリングタイプのセミナー

一般的なセミナーと似ていますが、グループ内でワークやカウンセリングを行い学びを深めていきます。少人数のセミナーと大人数のセミナーがあります。大人数のセミナーの場合は、いくつかのグループに分かれて行っていきます。一般的なセミナーよりもカウンセリング要素の高い内容となります。積極的に自分に向き合いたいと思っている方に向いています。

対面とオンラインがあり、料金はこちらのセミナーも数千円から数百万円と幅があります。こちらもコースに分かれている場合、トータルするとそれなりの金額になります。

【メリット】「自己肯定感」について学びながら、自分自身を見つめることもできるため、「一般的なセミナー」や「動画セミナー」よりも自分自身について気付くことが多く、変化も生まれやすいです。グループであることから仲間と考えや感情を共有して成長していくことができます。

【デメリット】無理にしゃべらなくてもいいのですが、グループ内で自分の話を人に知られたくない方は受講することが苦痛かもしれません。また、他の人の悩みを聴いていくこともありますので、自分の悩みと重なり一時的に落ち込むことがあるかもしれません。もちろんこのような場合には講師に相談すればフォローしていただけますが。

個人カウンセリングタイプのセミナー

個人カウンセリングを行いながら並行して「自己肯定感」について学んでいけるセミナーカウンセリングです。あなたの悩みと自己肯定感をつなげて問題解決しながら自己肯定感を高めていきます。理論を学びつつカウンセリングも受けられるパーソナルタイプのセミナーです。

対面とオンラインがあり、料金は1回に付き数千円から数十万円とこちらのセミナーも料金に幅があります。１回で終わるということはまずないですから継続回数分の額になります。

【メリット】個人で受けるため自分の状況や悩みに合わせて進めてもらえます。自分の悩みなど話した内容が人に知られることがないため安心して話をすることができます。他のセミナーでは解決できない根本の悩みの解決や改善ができます。

【デメリット】自分に向き合いかなり深い意識まで見ることになりますから一時的に疲れてしまうことがあります。カウンセラーとの相性が良くないとカウンセリングに入り込めないこともあります。

以上セミナーの種類についてご紹介しました。自分に向いたセミナーを受けることでより自己肯定感を高めていくことができます。セミナーを受ける際には注意点もあります。

自己肯定感セミナーを受ける際の注意点

セミナーは自分を見る、自己開示をするなど、普段は見ないできた自分の内面を見たり、人に見せない部分を見せたりするため、一時的に疲れて何もやりたくないなどの症状が出ることもあります。知っておかれると、「そうしたものだ」と受け入れ継続していくことができるでしょう。疲れたときには仮眠を取ったり、早めに就寝するなどなさると回復できます。

自己肯定感セミナーを受けても、自己肯定感がすぐに身に付くものではないことも知っておかないと、我慢できずあきらめてしまうことがあります。気長に少しずつを意識して身につけていってくださいね。運動や語学を身につけるときと一緒で、まとめてたくさん身につけようとするよりも、1分でもいいので継続していくことが大切です。もちろん休み休みでも大丈夫ですよ。

私は経験がありませんが怪しげなセミナーもあるようですので、セミナーを受講する場合には開催者や講師についてよく読んで調べることも大切です。その方のブログ記事などを読むと人柄や考え方が見えてきますので、安心できるセミナーを受けるようにしましょう。