こんにちは。安藤はま子です。
親子関係が悪いと家の中が楽しくないですよね。
親子関係は難しい関係の時もあるでしょうが、何とか改善したいと思っているなら解決の方法はあるものです。
今回は親子関係が悪くなる原因や親子関係を改善する方法などについて解説します。親子関係を何とかしたい方、変えたい方は参考になさってみてください。
親子関係が悪い原因
親子関係が悪い原因はたくさんありますが、特に影響することとして以下のようなことがあります。それぞれについて説明します。
- 親が自分の考えを強引に押し付ける
- 子どもに関心がない
- きょうだいへの接し方に差があり過ぎる
- 家庭環境が良くない
- 親が自分を否定している
- 親自身が自分の親子関係の問題を解決していない
親が自分の考えを強引に押し付ける
親は子どものためと思い、親自身の価値観、好みややり方を強引に押し付けることがあります。子どもによっては素直に受け入れる子もいますが、多くの子どもは自分流を貫こうとするので親子間の対立が起こります。
勉強に始まり趣味、服装や進学、就職、結婚などすべてを親の思うようにさせようとする親の場合、子どもは親の高圧的な態度に逆らえず大人になってからそうした不満が恨みになって噴出し、激しい親子バトルとなります。
こうした場合、親は自分の行動を正当化します。子どもは「親の被害者だ」と恨み言を言います。お互いに相手のせいだと思っているので溝は深まるばかりです。
意志の強い子どもであれば、小さい頃から親に反発を感じ、常に親との関係が悪いでしょう。
子どもに関心がない
自分のことにしか関心のない親もいます。
子どもは小さい頃でも大人になっても親に関心を持ってもらいたいと思っています。あまり親が無関心であると、わざと親を困らせるようなことをして、関心を引こうとします。こうした子どもに、親は感情的になり親子関係が悪くなっていきます。
きょうだいへの接し方に差があり過ぎる
親は子どもに対してある程度平等に接しますが、中には長男だけ、末っ子だけなどと特定の子どもを特に可愛がったりすることがあります。
私のところにも親子関係の相談がたくさんありますが、
「母が兄だけを可愛がっていて差別されました」
「両親とも妹のことを大事にして、わたしのことはほっておかれました」
等という話が出てくることが結構あります。
他のきょうだいと大きく扱いが違うと、子どもは不満を漏らすようになりますが、親が改善してくれないと思うとだんだん親を恨むようになります。
親はきょうだい間の接し方に差があることに気が付いている場合と気が付いていない場合があります。どちらにしてもこうしたことから親子関係が悪くなっていることもあるのです。
家庭環境が良くない
家庭環境にもいろいろありますが、子どもへの影響が大きいのは夫婦関係が悪い事です。子どもは両親の喧嘩や不穏な空気に怯えたり、不快感を持っていますがどうすればいいのかわからず、そうした環境をつくった親を恨み、親も子どもの感情にどうしたらいいのかわからず、親子関係が悪くなっていきます。
他にも、暴力、貧困、親の病気等で家庭環境が悪いため、親は子どもに、子どもは親に当たるようなことが起こり親子関係は悪くなることが多いです。
子どもは周りの家庭と自分の家庭があまりにも違うと、家庭や親に対してあきらめの気持ちが生まれるようになり親としゃべらない、非行にはしり親を困らせるなどということもあります。
親が自分を否定している
親が自分自身を認められず否定しているために、子どものことも良く思えず、子どもの性格や行動を否定してしまうということがあります。
そのようにして育ち大人になると、その子どもは自信がなく自信のなさを親のせいと考えがちです。すべてが親のせいではないのですが、子どもにしてみると、自信のない自分を親にぶつけるしかなくなり親子関係は悪くなってしまいます。
親自身が自分の親子関係の問題を解決していない
親が自分自身の親との関係から生じた問題を解決しないまま子どもを育てていると、親自身の問題を自分の子どもとの関係にダブらせてしまい、子どもとの関係が悪くなることがあります。
私のところの親子関係の相談のほとんどは、親御さん自身の親子関係が影響している場合が多いです。
親子関係を改善した方がいい理由
原因が分かったところで、親子関係を改善した方がいい理由について触れておきます。
子どもの将来のため
親子関係が悪いと、学校、社会、恋愛、結婚等の人間関係に影響が出てしまうことがあります。人間関係はその人に一生影響しますので、なるべく親子関係は改善しておいた方が生きやすいかと思います。
親子関係が悪いことで子どもは親への反発や反抗から、完璧主義になることもあります。これも一生自分自身を苦しめることになってしまいますのでできれば親子関係を改善しておきたいところです。
早い段階で親子関係を改善できれば、それだけ将来への影響も少なくなります。もちろん、大人になっても親子関係を解決することに遅いということはありませんので。
親子ともに心が楽になり、ポジティブな現実を創れるようになる
親子関係が悪いと親子ともに心が重く気分が悪い日常が続いてしまいます。親子関係が改善されていけば悩みやストレスから解放され、心が軽くなり楽になっていきます。
また、親子関係が悪くてネガティブ感情が多いと、創り出す現実もネガティブなことが多くなってしまいます。親子関係を改善することで気持ちも軽くなり明るい気持ちが増えると、起こる現象もポジティブになりより良い現実を創れるようになります。
親子関係が悪い場合の10個の対処法
ここでは、親子関係が悪い場合の対処法を10個挙げました。それぞれに説明します。
自分の考えに気付くことや考え方を変えることで変化が始まります。できることから試してみてください。
- なぜ親の理想を子どもに押し付けてしまうのか考える
- なぜきょうだいに差をつけてしまうのか考える
- 子どもは健康でいてくれるだけで充分と考える
- 子どもに関心をもつ
- 子どもを見捨てない
- 子どもから逃げない
- 子どもと真剣に向き合い話し合ってみる
- 子どもを大切に思っていることを言葉で伝える
- 親が自分自身を大切にする
- 一人で悩まないで誰かに相談する、カウンセリングを受ける
なぜ親の理想を子どもに押し付けてしまうのか考える
親は子どものことを大事に思うため、良かれと思い自分の考えや価値観を子どもに伝えます。それが強すぎると子どもは押し付けと感じてしまいます。子どもはそれが親の理想であることを見抜いている場合が多く、自分のやりたいことではないため親に反発をします。子どもからの反発が大きいときには、あなたが自分の理想を押し付けていないか考えてみましょう。
もし、少しでも思い当たることがあるなら、
「なぜ自分の理想を子どもにさせようとしているのだろう?」
と、考えてみるとあなた自身の深い思いに向き合えるでしょう。例えば、自分が叶えられない思いを無意識に子どもに託してしまっているのかもしれませんし、自分がうまくいかない対人関係を子どもに押し付けているのかもしれません。質問ができれば、あなたの理想が見えてくることでしょう。
自分の深い思考に気が付くことで親子関係に変化が生まれます。親子関係が悪いときには、一度自分自身に質問してみる価値があるでしょう。
なぜきょうだいに差をつけてしまうのか考える
こちらも自分自身に気が付くための質問です。
子どもから「どうしてお母さん(お父さん)はお兄ちゃんばっかり大切にするの?」「いつも妹にばっかりお金を出してあげている!」などと言われたら、次の質問をあなた自身にしてみてください。
「なぜきょうだいに差をつけてしまうの?」
もしかしたら差別をしているわけではないかもしれませんが、あなたの心の奥深くの考えがわかると思います。きょうだいに、つい差をつけてしまうならそれはどうしてなのか、あなたの考えを知ることに意味があります。
あなた自身の考えがわかることで子どもとも真剣に話し合えるからです。
子どもは健康でいてくれるだけで充分と考える
親子関係が悪いときには、子どもに過度の期待や希望を持ちすぎると関係改善が難しくなります。関係性が良いときでしたら子どもにとってそれほど負担にはなりませんが、関係が悪いときには親からの期待や希望は、精神的に重く耐えられないときがあるからです。
親子関係がかなり悪いときには、「健康でいてくれるだけで充分」と考えると、子どもへの過度な期待や希望を抑えることができます。
健康でいてくれるだけで本当はすごく有難い事なんですが、親はつい子どもにたくさんの期待をしがちです。世の中には病気の子どもを持つ親もいて、辛い思いをしています。そうした親は子どもに生きていてくれるだけで充分と感じています。子どもが健康に育っていることだけで本当はとても幸せなことなのです。親は欲が出てしまって子どもを自分の所有物のように考えてしまうことがありますが、子どもが生まれたときの気持ちに戻って親子関係を考えることも大事なのではないでしょうか。
もちろん、親子関係が良いときも常にこの考えを持つことで、親子関係が自由で温かいものになるでしょう。
子どもに関心をもつ
子どもは親が自分に関心がないとわかるものです。誰でも相手から関心を示されなかったら寂しいはずです。それが親子関係だとしたらなおさらではないでしょうか。
いままで子どものことに関心がなかったことで親子関係が悪くなっているとしたら、相手に関心を持つことを心がけてみるようにしてみましょう。
子どもの話を適当に聞かず顔を見て話を聴くようにします。子どもはどんな食べ物が好きなのか、どんな趣味があるのか、どんな服装が好きなのかなどとしっかり見て、感じてみるようにしてみます。
子どもに関心のない親は、相手に関心を持つことが苦手です。まずは、何か一つのことから心がけて相手に注目する練習をするとできるようになります。
子どもを見捨てない
親子関係がひどく悪くなっていると、子どもは親を罵ったり自分の殻に閉じこもってしまったすることがあります。手に負えないから、親が辛いからと子どもを精神的にも物理的にも見捨てないようにしましょう。
親に見捨てられると子どもは大変な絶望感に陥ってしまうことがあります。
子どもは親にわがままな態度をとったりしますが、それは親だからこそできる甘えなのです。親が忍耐強く子どもにつきあい子どもを見捨てなければ、いつかは親子関係も改善の方向へと動いていくでしょう。
子どもから逃げない
親でも親子関係があまりに大変だとその状況から逃げたくなるでしょうが、危険な時以外は逃げないで子どもに向き合ったり、状況を適当に受け流したりして、なるべく子どもから逃げないようにした方がいいでしょう。
親が逃げると子どもは親が親子関係に真剣に向き合っていないと思い腹を立てたり、失望したりします。こうした状況は、親子関係を悪くする一方です。
ただし、子どもが暴力を振るうときには一時的に逃げることは必要です。
子どもと真剣に向き合い話し合ってみる
親子関係が悪いときには、きちんと話し合っているようでいて話し合いができていません。お互いに感情的になって自分の言いたいことだけを言ったり、また何も言えなかったりしているものです。
子どもの話をきちんと聞くこと、感情を分かること、自分の深い思いを子どもに伝えることなどが大切です。親が自分の考えや感じていることをオープンに打ち明けることで、子どもも親に対して本当の気持ちを話してくれるものです。
子どもを大切に思っていることを言葉で伝える
子どもと向き合って話をすることができたら、子どもを大切に思っていること、大切にしてきたことを言葉で伝えてください。
親子関係が悪いと子どもは親から嫌われていると思い込むことが多いものです。関係が悪くなってしまったら、大切に思っている気持をしっかり言葉で伝えて関係改善に努めましょう。
「あなたのことが大好き」「あなたのことを大切に思っている」「赤ちゃんの頃からあなたのことをいつも大切に思ってきた」などと、あなたの思いを必ず伝えましょう。けんかをしていても心から嫌われているのではないと感じられると、子どもは親の愛に触れることができます。
親が自分自身を大切にする
親は子どもとの関係がうまくいかないと自分を責めたり、自分を駄目な人間だと卑下したりしがちです。しかし、自分の心を痛めるとネガティブ感情が多くなり改善や解決という現実を創りづらくなります。
自分自身を責める、卑下する替りに、辛くても生きている自分、親子関係を良くしようと思っている自分を褒めましょう。あなたの辛い気持ちをあなた自身がわかってあげましょう。
自分を大切にするとあなたの疲れた心が癒され、親子関係を良くする意欲が出てきますし、ポジティブ感情が増えて親子関係も良い方向へ変化していくようになります。
一人で悩まないで誰かに相談する、カウンセリングを受ける
親子関が係悪化してしまっている時には一人で悩まないで誰かに相談しましょう。身近な人でもいいですし、公共の相談、占い、カウンセリング等、誰にでもいいので相談することです。
一人で悩んでいると、狭い考えに凝り固まってしまい動きが取れなくなってしまうことがありますので気をつけましょう。
できればカウンセリングを受けると親子ともにステージを上げていくことができます。日常生活に問題が生じたときは、自分が変わるタイミングに来ているからです。あなたが変われば子どもも変わります。
まとめ
今回は親子関係が悪い原因やその対処法について詳しく解説しました。
親子関係は親にとっても子どもにとっても人生への影響が大きいです。関係が悪くなってしまっても、あまり大きな問題や悩みにしないようにできればいいですね。
ただ、親子関係は根深い問題が絡んでいる場合が多いですので専門家に相談する方が解決に近付き、安心もできるでしょう。
「どこに相談すればいいのかわからない」「何をどうすればいいのかわからない」という方は、サラカオルにご相談ください。