コロナウイルスの感染拡大に伴い映画館に行くこともできませんでしたが、やっと営業が再開されたので見に行ってきました。
鑑賞したのは、ウディ・アレンの「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」です。コロナの影響と好みが別れる映画であった為、映画館はガラガラでした。映画館には申し訳ないのですが、こうした時期でもあり見る方としてはとても助かりました。
この日は雨がしとしと降っていて、雨の日のニューヨークを描いた映画を見るのにぴったり!この映画は私にとって好きな映画のひとつになりました。
若い俳優さんたちがみんな魅力的でしたし、雨に濡れたニューヨークの街がとてもきれいでした。ファッションも良かった!インテリアも素晴らしく、絵画が豪華さを演出して素敵でした。
ストーリーは大学生のカップル、ニューヨーク出身のティモシー・シャラメがアリゾナ出身の彼女、エル・ファニングのニューヨーク在住有名監督インタビューに同行することに。ニューヨークの街を案内しながらデートを楽しもうとする。ところが変わりやすいお天気と共に、思わぬ出来事に次々と翻弄されていく二人。
センスの良い音楽、ファッション、ニューヨークの風景、そして軽妙な会話。見終わってみると主人公ティモシー・シャラメの成長をおしゃれに描いた映画でした。
子どもに教養を身に付けてほしいと望み強制する母親に反抗的な生活をしている息子ティモシー。ところがニューヨークで母親をだましたことから母親から衝撃的な過去を打ち明けられます。そしてなぜ母親がそれほどに教養に固執するのかがわかることになるのです。彼は衝撃も受けましたが母親を少し理解できるようになり、自分の将来を真剣に考えてみようという気持ちになっていくのです。
母親が自分のことを語る部分はとても印象的でセラピーを見ているような面白さがありました。また、エル・ファニングのはじける笑顔が中年男性たちの癒しになり、彼女に魅了されてしまうというのも面白かったです。エル・ファニングは女性が見ても可愛く感じるはじけっぷりでした!
実は深い内容なのに軽く見られる、ニューヨーク好きには特にたまらない作品です。