こんにちは。安藤はま子です。
私がお客様にインナーチャイルドカウンセリングをさせて頂く際に、インナーチャイルドカウンセリングの内容、受けるべきタイミングや相場料金などをよく質問頂きます。
本記事では、それらの疑問やそもそもインナーチャイルドカウンセリングやインナーチャイルドセラピーの必要性についてお答えしたいと思います。
インナーチャイルドカウンセリングとは
インナーチャイルドカウンセリングは心理療法の一種です。あなたの過去の大小のトラウマや人間関係(主に親子関係)から、あなたの心の中に生じたインナーチャイルド(内なる子ども)を理解し、癒し、現在の問題の解決策を見つけていくことを目的としています。
インナーチャイルドカウンセリングでは、インナーチャイルドと対話をし、その思いや感情を受け止め、癒し、勘違いを取ることで現在の問題の新たなとらえ方や対処法を身につけていきます。
このように説明すると難しいことのように感じるかもしれませんが、専門家の元で行うインナーチャイルドカウンセリングは、専門家がお手伝いをしますので難しいことはなく、ゆったりした気持ちでお受けになれると思います。
私の元でインナーチャイルドカウンセリングを受けられた方にも、人生が変わったという方も少なくはありません。大げさな言い方にはなりますが、あなたの未来を創る上で、非常に重要な事でもあるのです。
インナーチャイルドカウンセリングの重要性
インナーチャイルドカウンセリングは、傷ついて子ども心のまま留まり現在のあなたに多大な影響を及ぼしているインナーチャイルドを、癒し、成長させることで、現在のあなたが生きづらさを解消し望む未来を創っていく勇気をもてるようになります。
インナーチャイルドとはあなたの現在や未来を創る潜在意識である思考です。インナーチャイルドの思考・感情・行動パターンが現在のあなたの現実を創っているのですから、現在のあなたへの影響がいかに大きいかがお分かりいただけるかと思います。
その影響力のあるインナーチャイルド癒し、変えることはそれなりのエネルギーを要しますが、それだけの価値ある変化があなたの人生に訪れるのです。
それは大きな成功や富豪になる事ではないかもしれませんが、心の豊かさや経済的な豊かさがあなたにもある事を感じられるようになるでしょう。
仮に、「自分には価値がない」と思っているインナーチャイルドを抱えているとしたら、世間的に見たらうまくいっているように見えてもあなたの心の中はいつも自信がなく、自分の存在に落ち着かない気持ちがあり、苦しい気持ちでいるかもしれません。
インナーチャイルドカウンセリングが進み、「自分には価値がない」というインナーチャイルドの思い込みを、「自分には価値がある」という思い込みに変化させたとします。自分には価値があると思えるようになれば、苦しさが消え、自信も生まれてきますので、自分の仕事を認め前向きに推し進めていくことができるようになるでしょう。
このようにインナーチャイルドカウンセリングは、あなたの成長を助け、より幸せになる心理療法なのです。
インナーチャイルドカウンセリングを受けるメリット
インナーチャイルドカウンセリングを受けるメリットについても4つほどあげておきます。
- 恨みが消えて心が楽になる
- 現在の悩みの解消に役立つ
- 思い込みが変わる
- 自己肯定感が上がる
恨みが消えて心が楽になる
多くのインナーチャイルドは親の言動に傷つき怒り、恨みを抱えています。インナーチャイルドカウンセリングを受けることで長い間の恨みを解消することができます。
我慢していたことを口に出し、癒されることで、岩のように固まった怨みの感情は徐々に砕け、溶けていきます。今までずっと自分の心を封印して苦しんできたことが嘘のように楽になっていきます。
インナーチャイルドは「怖かった!」という一言を言えず我慢してきたかもしれません。たったそれだけのことかもしれませんが、その感情は発散されず積もっていきます。この感情が心や体を蝕んで苦しみとなります。その感情を解放することで、心が軽くなりスッキリとした気持ちになるのです。
現在の悩みの解消に役立つ
インナーチャイルドカウンセリングはインナーチャイルドを癒し、成長させることで、現在の悩みの解消にもつながります。
なぜなら、インナーチャイルドは現実をつくっているその人の思考・感情・行動パターンだからです。現実はその人の思考・感情・行動パターンが核となって徐々に創られていきます。
インナーチャイルドを癒し、成長させることで、核の部分が変化し、現実もそれに伴った現実へと変化していきます。
成長したインナーチャイルドは、現在の悩みにどう対処すればいいのかの答えを見つけることができるのです。
思い込みが変わる
思い込みが変わるということは、インナーチャイルドカウンセリングの大きなメリットです。
思い込みは良くても悪くても関係なく、あなたの人生をその思い込みのように展開させていきます。仮に悪い思い込みだとしたら、あなたの人生はかなり辛いものとなるでしょう。
例えば、「母は未熟だ」という思い込みがあれば、いつも母親を見下す現実が続きます。その結果、母親だけではなく年上の女性や上司に対しても未熟だと感じる人を見下すことになり、人間関係があまりうまくいかなくなります。
インナーチャイルドカウンセリングによって思い込みが「母は大人でしっかりした人」と変化すると母親を尊敬できるようになり、親子関係にも秩序が生まれ仲良くなれます。また、年上の女性や上司も素晴らしい先輩としてみることができ、人間関係もうまくいくようになります。
自己肯定感が上がる
インナーチャイルドを癒し、成長させると自己肯定感が上がります。これも大きなメリットです。
インナーチャイルドは、傷ついた過程や元々持っている子どもっぽい考え方のため自己肯定感が低くなっている場合があります。インナーチャイルドを受け入れ、十分に癒し、成長させることで、自分を認めることや自分にもできるという感覚を持てるようになります。
例えば、「自分は愛されていない」と思っていたインナーチャイルドが、本当は愛されていたと感じられることで、自分自身を受け入れることがたやすくなります。人生に安定感が生まれます。
インナーチャイルドカウンセリングには、自己肯定感を上げることができる大きなメリットがあるということです。
インナーチャイルドカウンセリングの流れ
インナーチャイルドカウンセリングには様々な方法がありますが、ここでは私自身が行っているカウンセリングの手法をご紹介します。
流れとしては以下のようになります。
インナーチャイルドはたくさんいますから、現在の問題の元となっているインナーチャイルドを探します。
インナーチャイルドを見つけ、感情を表現する、言えなかったことを口にする、すべてを受け入れるなどのプロセスが行われます。
インナーチャイルドの勘違いを取り、成長への手助けをします。
現在の問題を解決していくためには、新たな対処法を使えるようにしなければならないので、インナーチャイルドが納得できるよう話し合う。
このステップを更にわかりやすく説明していきますね。
ステップ1現在の問題となっているインナーチャイルドを探す
まずは現在の悩みや問題となっていることを話しあいます。その中で、悩みや問題の元となっているインナーチャイルドを探します。
インナーチャイルドカウンセリングでは、特定のインナーチャイルドを探すことで現在の悩みや問題を創っているインナーチャイルドを癒し、成長させていき現在を変えていきます。
現在の悩みや問題となっているインナーチャイルドを探すには、相談者の感じている考えをカウンセラーが読み取り、確認しながら大まかに探していきます。ここまでは普通のカウンセリングのように会話をしていきます。
(そして、ここから先は誘導瞑想になります。)
相談者に目を閉じていただき、リラックスして呼吸をしていただくことで自然な瞑想状態になりますので、過去へと言葉で誘導していきます。
今回の問題となっているインナーチャイルドを、過去の出来事の中から探していきます。
ステップ2誘導瞑想でのインナーチャイルドの癒し
インナーチャイルドを癒す過程は次3つのプロセスになります。
- インナーチャイルドと出会う
- 抑圧していた感情や言いたかったことを表現する
- インナーチャイルドを癒す
こちらも詳しく説明していきますね。
インナーチャイルドと出会う
瞑想状態のまま、特定したインナーチャイルドと出会うために過去の出来事を話していただきます。
インナーチャイルドと出会うことはそれほど大変なことではありません。普通に過去の出来事を話すことができればインナーチャイルドと出会えます。出来事の主人公こそがインナーチャイルドだからです。
このときに「出来事を憶えていない」「真っ白で何も見えない」など、インナーチャイルドと出会うことへの恐れから拒否反応が出ることもあります。
あまりにも拒否反応がある場合には、そこで瞑想を中断して目を開けていただき普通のカウンセリングに切り替えます。
何回か普通のカウンセリングを行い、インナーチャイルドと出会うことに拒否反応が出ないような段階になってから、相談者の希望があれば再度インナーチャイルドカウンセリングを行うこともあります。
抑圧していた感情や言いたかったことを表現する
インナーチャイルドと出会えたら、出来事を再体験していただき、その時に出せなかった感情や言葉を表現していただきます。
感情や言いたかったことを表現しないと、傷ついた気持ちを癒すことができないのです。抑え込むことしかできず、ずっと一人で辛い気持ちを抱えてきたインナーチャイルドは親からも自分からも受け入れられることはなく、癒されることがありませんでした。ただ、一人で抱えるしかないと思って苦しさを内に抱えたまま長い時間過ごしてきました。
本当は思い切り怒りたかった、泣きたかった、「一人にしないで!」「なんでわかってくれないの?」などと言いたかったけれど、そうしてはいけない気がして出せなかった感情や言葉を長い間封印してきました。
これらを解放するためには、その感情や言葉を外に出してしまわなければならないのです。
インナーチャイルドを癒す
感情や言葉を解放することができたら、インナーチャイルドをしっかり受け止めて癒します。
インナーチャイルドは理解や愛を求めています。ただ正論を言って励ましてもインナーチャイルドは癒されたとは思いません。インナーチャイルドは自分に寄り添ってもらった、自分を受け止めてもらったと感じたときはじめて心を開き、大事にされた、愛された気持ちになり癒されます。
例えば、「怒られて怖かったのかもしれないけど、お母さんにも理由があったのかもよ。」と言われたら癒されるでしょうか?なんだかわかってもらえない気持になりますよね。
「悔しんだね。怖かったんだね。」と気持ちをわかってあげるだけの方が、インナーチャイルドは癒されるでしょう。
この段階では、癒しに徹してインナーチャイルドに共感し、抱きしめてあげるだけでいいのです。
ステップ3インナーチャイルドの成長を助ける
インナーチャイルドを癒せたら、現在を変えるためにインナーチャイルドを成長させる必要があります。そのためのプロセスは以下の2つです。
- インナーチャイルドの勘違いを見つける
- 新しい考え方・やり方を見つける
それぞれに説明します。
インナーチャイルドの勘違いを見つける
インナーチャイルドを成長させるためには、子どもの視野から大人の視野に変えなければなりません。
なぜなら、子どもの視野はとても狭く、目の前のことしか見ていません。たとえ何か他のことがあったとしても、子どもの視野のままでは他のことまで見たり判断したりすることはできませんから、大人のように視野を広げなければ、その時の状況判断を間違えてしまうのです。
例えば、ストーブに手を出して触ろうとしたら母親に怒られて激しく手を叩かれたとします。そのような時子どもはストーブに触って大やけどをすることは知りません。ただ、目の前で自分を怒り激しく手を叩いた怖い顔の母親しか見えていないのです。
子どもの記憶とはこのように非常に狭い範囲しか認識できないまま残っているのです。記憶の勘違いをインナーチャイルドに気付いてもらうために、時間をさかのぼって話し合っていきます。
大人のように全体を見て、子どものときの勘違いを取ることが、インナーチャイルドカウンセリングでは非常に重要だということです。
新しい考え方・やり方を見つける
インナーチャイルドが勘違いに気付いたら今までの考え方ややり方の替わりに、新たな考え方・やり方としてどのようなことに変えるかをインナーチャイルドと話し合います。
今までの考え方ややり方では、この先も同じパターンで現実が創られていきますから悩みもそのまま続いてしまいます。新たな考え方・やり方へと変えることで、違うパターンの現実が創られるようになります。
ここで大切なことは、インナーチャイルドが率先してやろうとする新しい考え方・やり方でなければなりません。心から納得できければできないからです。
例えば、「お昼寝をしていて目が覚めたら誰もいなかった。怖くて泣きじゃくっていた。」という出来事があったとします。このような出来事を経験した子どもの中にはよくある思い込みとして「私は見捨てられた」というものがあります。そして現在でも、見捨てられる現実を創り出しています。
お母さんは、子どもがお昼寝中に庭先にある畑に野菜を採りに行っていたのが真実かもしれません。別に子どもを見捨てたわけではありませんが、子どもの勘違いとはこのように生じます。
インナーチャイルドと話し合い新しい考え方・やり方を出していきます。そして、「お母さんはやる事があってちょっといなくなっただけで私を見捨てたわけじゃあないんだから、これからは怖がらないで一人で遊んで待っていればお母さんはすぐ帰ってくるよ。」などというふうに変えていきます。
その結果、見捨てられ感や自分には何もできないという無力感も変化していきます。
新しい考え方・やり方を見つけて変えていくことで、インナーチャイルドは成長していきます。
(目を閉じて行う誘導瞑想はここで終わり、目を開けていただきます。)
ステップ4現在の問題との関連を話し合う
(ここからは一般的なカウンセリングと同じように目を開けて話し合っていきます。)
インナーチャイルドカウンセリングの締めくくりとして、古いパターンを新しいパターンに変えるだけではなく、現在の問題と絡めて対処法を話し合います。
なぜなら、インナーチャイルドカウンセリングは癒しや成長だけではなく、そこで学んだことを使い現在の悩みや問題の解決へとつなげることで相談者は先に進んでいくことができるようになるからです。
現在の問題が、「婚活中で結婚相手を探しているけれど、良さそうな人が現れても見捨てられるかもしれないという不安があり断ってしまうので、結婚を決断できないでいる」ということだとしたら、ステップ3での新しい考え方・やり方をどのように当てはめていけばいいか話し合います。
結婚を決めかねる原因となっていることは他にもあるのですが、思い込みをとることで大きな不安がとれるため婚活にも意欲的になっていくことができます。他の原因は、続けてカウンセリングで話し合っていけばいいのです。
新しい考え方・やり方を現在の問題となっていることに応用できるよう話し合うことは、インナーチャイルドカウンセリングの大切な最後のプロセスです。
インナーチャイルドカウンセリングは心が癒されながら効果の出やすいカウンセリングですので、受けるタイミングも重要になってきます。
インナーチャイルドカウンセリングを受けるタイミングとは?
インナーチャイルドカウンセリングを受けるタイミングに適しているのは以下のような場合です。
- インナーチャイルドのことが気になり、カウンセリングを受けてみたいと思ったとき
- よくわからない生きづらさがあるとき
インナーチャイルドカウンセリングは触れたくない過去の自分に会いに行くこともあるため、あなたの興味や受けてみたいという意思が強くある方が拒否反応も少なく受けやすいのです。
また、生きづらさを抱えたまま生きていくことは辛いですよね。よく分からなくても、そうした苦しさから抜け出したいという潜在意識が求めているような状態で受けられる方が、インナーチャイルドカウンセリングに対しても前向きに臨める場合が多いのです。
カウンセリングを受けるタイミングと共に気になることはカウンセリング料金ではないでしょうか。私のところの料金も含めて、カウンセリング料金の全体像を次の章でご説明しますのでご参考になさってください。
インナーチャイルドカウンセリングの料金
インナーチャイルドカウンセリングの料金は1回どのくらいの料金なのか気になりますよね。
地域によっても多少違がありますが、
8,000円~110,000円(税込)
と、実に幅広いです。もちろんもっと安いところも、もっと高いところもあります。
よく見かける料金は、
12,000円~33,000円(税込)
あたりです。私のところもここに入ります。
時間も60分~120分とその場所により様々です。
安いから悪い、高いから良いとも言えません。その逆も言えます。
お金はエネルギーですので、出した分が他のエネルギーとして返ってきます。そうしたことも考慮しながら料金を決める方もいらっしゃいます。
料金をどのようにとらえるかは、あなたの経済事情やどのようなカウンセリングを求めるかにもよりますので、どのくらいが妥当なのかはあなたが良しとする金額に決めればよろしいのではないでしょうか。
インナーチャイルドカウンセリングを受ける上での注意点
インナーチャイルドカウンセリングやインナーチャイルドセラピーは、潜在意識と対話をして成長へとつなげていきますので、短期間でもその効果はかなりあるのですが、変化への恐れや不安が大きくあるうちはスムーズに進まないこともあります。そうした時は心の準備ができてから受けられた方が、よろしいかと思います。
カウンセラーやセラピストによっては、症状を更に悪化させてしまうこともありますので、受けてみて不快感が続くようでしたら止める選択も視野に入れておきましょう。
最後に
今回はインナーチャイルドカウンセリングについて詳しくご紹介しました。いかがだったでしょうか?
カウンセリングの手法や料金は受ける場所によってさまざまですので、あなたにあったやり方や料金などをネットなどでよく調べてみることをおすすめします。
最終的にはあなたの勘で選ぶのがよろしいかと思います。そこに行って、納得できなくても確実にあなたの人生はより良い方へと向かっているはずですから、その経験を無駄と考えず先へ進む一歩と考えられるといつかあなたの人生はかなり好転しておられるはずです。
この記事がきっかけとなり、あなたのインナーチャイルドが癒され、現在の状況に変化が生まれますことを願っております。