配偶者は離婚したいと言っていても自分は離婚したくない。こうした状況であっても復縁を望んでいるのであれば、復縁の可能性はあります。
決して簡単な道のりではありませんが、相手への気持ちが残っている、家族としてもう一度やり直したいという思いがあるのであれば、復縁のために努力してみる価値はあるでしょう。
今回は、離婚話が出た、または既に別居状態の夫婦が夫婦関係を修復して復縁するにはどのようなプロセスで進んでいけばいいのかについて解説します。前進するヒントとして参考にしてみてください。
配偶者が別居や離婚を切り出してくる現実とは?あなたの潜在意識を読み解く
復縁のための具体的な方法についてお伝えする前に、なぜこのような別居や離婚の話が出たのかあなたの潜在意識に光を当てて少しお話ししておきます。自分の潜在意識をなんとなくでもわかるだけで、復縁をしていくときに役立つと思いますので。
現実を創っているのは自分自身であり、別居や離婚の話が出たという現実の元には必ずあなたの思考があります。
別居や離婚の話が出ているという現実があるということは、あなたが過去にそのような現実を思考した(望んだ)から現実化したということです。
個人の思考と信念が現実を創るという理論は1937年にナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』という書籍の中で著されています。この書籍の中で提唱されている理論は、現在の自己啓発・成功哲学・心理学・ビジネス・スピリチュアルの分野に多大な影響を与えています。
では離婚話が出る現実を創ったあなたの過去の思考とはどのようなものでしょうか?いくつかの思考が推測できます。
- あなたの中に配偶者への不満がかなりあり、離れたい、別れたいとなんとなく思っていた
- 復縁するプロセスをたどる中で自分自身を成長させようと思っている
- やりたいことがあるがどうしても言えず、別居や離婚という現実を創り望む方向へ行こうと考えている
今あげたものは一例であり、あなたの考えていたものと近いかもしれませんし、違うかもしれません。
しかし、このようにあなたの思考が元にあり別居や離婚の話となっているということです。復縁を考える上であなたの元の思考(望み)は何なのかじっくりと考えてみてください。
そうすることで、本当に復縁したいのか、そうではないのかがはっきりしてくると思います。
復縁するために行うべき6つの準備
本当にあなたが復縁したいのでしたら、復縁するための準備が必要です。以下の6つのことを行うことで、復縁を成功しやすくできるでしょう。
- ネガティブ感情を整理する
- 復縁の気持ちを固める
- うまくいかなくなった原因を考える
- 第3者に相談してアドバイスをもらう
- 根気強く、自分の力で続ける決意をする
- ポジティブ思考で生活をする
各々について触れておきたいと思います。
ネガティブ感情を整理する
まずは「恐縮」「不安」「恐れ」などのネガティブ感情を整理することが非常に大切です。
夫(妻)から別居や離婚の話が出たとしたらあなたの衝撃は相当なものでしょう。今までうまくいっていなかった場合でもいざ別居や離婚という具体的な言葉が出ればショックだと思います。ましてや表面上は何事もなく暮らしていた夫婦の間にそのような話が出たとしたら、その話をどう受け止めればいいのかわからないかもしれません。
このように衝撃を受けたときには、不安、心配、恐れなどのネガティブ感情が入り乱れて心が揺さぶられています。この感情を受け止め、癒し、心を落ち着かせないと、復縁へとつなげていくときに感情的になってしまい話し合いがうまくいきません。
感情を整理して心を落ち着かせる方法をご紹介しておきますので試してみてください。
- 自分の内面に目を向けて、ネガティブ感情を探す
- 「今、自分はすごく不安を感じている」「将来のことを考えて心配している」「大切な相手を失いそうで怖くて仕方ない」などとその感情を認める
- ネガティブ感情を抱いている自分自身に対して「大丈夫だよ」と言って安心させてあげる
以上のようにまずは「恐縮」「不安」「恐れ」などのネガティブ感情を整理することをおすすめします。
うまくいかなくなった原因を考える
なぜ別居や離婚の話になったのか、その原因を考えることも復縁するために非常に大切です。
なぜなら、原因を分かっていないと復縁のためにあなたが変化していくことが難しいからです。あなたが変わらなければ相手も変わりません。そうなると復縁に支障をきたしてしまいます。
考える際のポイントとしては、ただ相手の問題だとするのではなく、相手にも問題があったけれど自分の問題点は何だったのだろうと、自分サイドの問題点をしっかり押さえることです。
例えば、相手が浮気をしたことで夫婦間がうまくいっていない場合、浮気をしたことが原因かもしれませんが、そうなる前に何か原因となることがあったのかもしれません。「夫(妻)が浮気をしたのはなぜだろう?」と考えると、「子どもと自分だけで仲良くしていて夫(妻)の居心地が悪かったのかもしれない」などと、原因がみえてくるでしょう。
このようになぜ別居や離婚の話になったのか、その原因をよく考えてみましょう。
第三者に相談してアドバイスをもらう
第三者にアドバイスをもらうことは復縁に役立ちますので、できればどなたかに相談してみてはいかがでしょうか。
自分一人で悩んでいると、どのようにしたらいいのかわからなくなり八方ふさがりになることがあると思います。この先どう進めていけばいいのか知りたいということもあるのではないでしょうか。そのような場合に第三者の意見やアドバイスをもらうことで視野が広がり、精神的にも楽になれるでしょう。
知り合いから聞いた話ですが、信頼できるごきょうだいに相談して離婚を踏みとどまることができたご夫婦がいらっしゃったそうです。
あなたも第三者に相談してアドバイスをもらうことで安心して復縁に望めるようにしてみませんか。
根気強く、自分の力で続ける決意をする
復縁する道のりは簡単とは言えないのが実情です。相手もそれなりに考えて別居や離婚を口にしているのですから、簡単に気持ちが変わることはそうそうないでしょう。
ですから、復縁のプロセスをしっかりやり遂げられるよう、あなた自身の決意をしっかりと固めると共に、上手くいかないときもがっかりしてあきらめないで根気強く続ける気持ちを持つようにします。
また、人に相談してアドバイスをもらっても、最終的にはあなたの考えで進めていくことも大切です。アドバイスをどのよう使うか、他の方法はないか等、自分自身の力で復縁を成功させる意志を持つことで、復縁がうまくいく確率は高くなります。
ポジティブ思考で生活をする
復縁するためには、なるべくネガティブ感情を減らし、明るく前向きに考えて生きていくことを心掛けましょう。
なぜそうすることが良いのかというと、明るさや前向きな思考は復縁できるというポジティブな現実を創りやすいからです。あなたが明るく前向きに生きている姿は、相手からも好ましい変化と受け取られやすいでしょう。
例えば、相手への怒りで口をへの字に曲げて家事をしているよりも、ニコニコ楽しそうにして家事をしているときの方があなたの思考はポジティブになっています。思考が現実化するのですから、ポジティブな思考はポジティブな現実を形づくっていきます。
夫婦関係がうまくいっていないのに、ポジティブ思考で生活するのは難しいと思うときもあるでしょう。「上手くいかなかったらどうしよう・・・」などと考えてしまうかもしれません。そうしたことを考えている自分に気が付いたらすぐに、あなた自身に向かって「心配なんだね、大丈夫、大丈夫、きっとうまくいくよ」と言って、思考や感情を立て直し、ポジティブ思考に切り替えましょう。
ネガティブ感情を減らし、明るく前向きに考えてポジティブ思考で生活できれば復縁への準備も大幅に進みます。
復縁のための5つのステップ
復縁するための準備ができましたので、ここでは復縁に向けてどのような行動をとっていったらいいのかについて解説します。
- 問題となっている根本的な原因を解決する
- 何気ない会話から始める
- お互いの考えや気持ちを話し合い復縁したい意思を軽く伝える
- 散歩やお茶などに誘い自分の変化を感じてもらう
- 復縁したい意思を伝える
1問題となっている根本的な原因を解決する
復縁するためには原因となっていることを根本から解決することが重要です。
なぜなら、愛の問題はあなたの潜在意識が関係しているため、表面的な解決だけですとまた同じことを繰り返してしまうからです。
せっかく修復してもその後別れてしまう夫婦もいます。その多くは、修復前に二人がうまくいかなかった原因をきちんと解決できていないからです。最初は仲良くできても、また同じような問題が起こり離婚という結果になってしまうのです。
例えば、妻が夫の家事や育児への非協力的なことに我慢ができなくなり離婚を考えたとします。夫は離婚話に慌てて平謝りし反省もして、改めて協力しながらやり直すことになりました。ところが、しばらくするとまた元のように非協力的な夫になってしまいました。このことでまた夫婦げんかが始まり、再度離婚話に。
夫は協力的な夫になろうと深く反省し自分を変えたつもりでしたが、それは表面的な意識だけが変わり深い意識までは変わっていなかったのです。夫の潜在意識である思考は、例えばですが「家のことは妻がやるべきだ」というものだったかもしれません。これが変わらなければ、また同じ問題が起こってしまうのです。
従って、復縁をするためには根本的な問題の解決を早い段階で行う必要があります。
2何気ない会話から始める
復縁するためには、相手と何気ない会話から始めます。
なぜなら、すでに別居している、同居していても離婚の話が出ている夫婦は、必要なこと以外は会話がない状態ですから、二人の関係が少しでも近付くところから始めなければならないのです。
あまりしつこくない程度に何か用事をつくって声掛けや連絡をすることで、相手と話しやすい関係に持っていくことが大切です。
何気ない会話とは、同居しているのでしたら「おはよう!」「おやすみ!」などから始め、相手がコーヒーを好きなら2人分入れて「いつもの癖で2人分入れちゃったから飲まない?」と部屋に持っていくというようなことをします。相手の好きなおやつを一緒に渡してもいいでしょう。
受け取ってくれたら「ありがとう!」と感謝の言葉を伝えます。「いらない」と断られたら「そう、だったら私が(僕)が飲むね。うるさくしてごめんね。」とあっさり引き下がりましょう。焦らず少しずつ距離を縮めます。
別居しているのでしたら、お子さんの近況を報告するために電話、メール、LINE等を送るついでに「元気?」などと相手の近況等をさりげなく聞きます。お子さんがいないのでしたら「あなたのことを思い出して気になったので連絡してみたのだけれど、元気?」などと連絡してみる方法もあります。
先ずは、相手と何気ない会話から始めて距離を縮めるようにします。
3お互いの考えや気持ちを話し合い復縁したい意思を軽く伝える
お互いに考えていることや気持ちを話し合い、その上で復縁をしたいという意思を軽く伝えます。
相手の胸の内を知り、相手にも自分の胸の内を知ってもらうことで、お互いの状況や考えていることが分かり理解が深まるため復縁へと進めやすくなります。
あなたサイドの意識としては、復縁するための最初のきちんとした話し合いと想定しておきます。相手にそれを知らせると重くとらえられますので、あくまでもあなたの中での復縁計画の一つとして意識しておくということです。相手には「お互いの気持ちを話し合いたいのでぜひ会ってください。お願いします。」と真摯に頼みます。
話し合う場合、自分の一方的な思いだけをぶつけても相手の気持ちを変えることはできません。また、ただ聞いているだけでは相手にあなたの考えが伝わりませんので、あなたに復縁したい気持ちがある事を軽く伝えます。必死になって復縁の話をするのは、この段階では控えるべきです。あなたが必死になれば相手はうんざりして逃げたくなるからです。
上手に話し合うためには相手のことも受け止めつつ自分の話もすることです。相手は結婚生活のことをどう考えていたのか、今どんな気持ちでいるのか、子どもがいるなら子どものことをどう考えてているのかなどを聞いていきます。
- 感情的になり過ぎないように話し合う
- 自分の悪い点は謝る
- 相手の話を7割聞き、自分の話は3割くらいにする
以上のことを踏まえながらお互いの考えや気持ちを話し合い、その上であなたの復縁したい意志を軽く伝えてみます。
4散歩やお茶などに誘い自分の変化を感じてもらう
あなたが本気で復縁を考えているのでしたら、ここまでにあなた自身の行動や考え方に良い意味での変化が見られるはずです。そのあなたの変化を相手に感じてもらえるような機会を持ちましょう。
なぜなら、あなたが変わらず今までと同じでは、相手は「これから先の夫婦関係も何も変わらない。やっぱり離婚しかない。」と判断して、復縁しようとは思わないからです。
相手を誘うときには例えば、「あなたは離婚したいのかもしれないけれど、私はもう少し話しあってからでないと答えが出せないので、悪いけれどあと3回会ってもらえない?」とお願いしてみるといいでしょう。回数は何回でもいいのですが、あまり多いと応じてもらえないでしょうからとりあえず少なめにして、相手が負担に思わないような形で何回か会い、信頼関係を築くことを意識します。散歩やお茶などですと会ってもらいやすいでしょう。
会う場所は外の方が感情的になりずらく、距離感をもって話せるのでおすすめではありますが、話しやすい雰囲気をつくれるのでしたら家の中でもかまいません。そのあたりはご夫婦の好みで決めてください。
関係が良くなって続けて会えそうな雰囲気でしたら、その後も時々相手と楽しめる映画やスポーツなどに誘って楽しい時間を共有できるようにします。
ぜひ自分の変化を感じてもらえる機会を上手につくりましょう。
5復縁したい意思を伝える
相手との関係が良好になってきましたら、最後に改めて復縁したい意志をはっきり伝えます。
相手となんとなく会っているだけでは相手の本当の気持ちは分かりませんし、あなたの思いも相手に伝わらず復縁の機会を逃してしまいかねません。
これが最後になるかもしれませんので、以下のポイントを意識してあなたの本心をきちんと伝えましょう。
- 自分に正直になる
- プライドは捨てる
- 心から望んでいる言葉を相手に伝える
もし、相手にまったくその気がないのでしたら、辛くてもここまで頑張った自分を褒めてあきらめるしかありません。もし、相手が迷っているようでしたらもう少し時間をかけて焦らず丁寧に進めましょう。
相談するならどんな人がいい?
復縁するには、一人で行っていくより誰かに相談して進めていく方が安心感を得られ、アドバイスも受けられるので精神的に楽でしょう。
どのような人に相談するのが良いのかを簡単にまとめましたので参考にしてください。
親、きょうだい、知り合いなどの適任者
どちらにも肩入れしないで中立の立場で判断でき、現実的な話のできる人が適任者です。
周りを見回すと意外と素晴らしいアドバイザーであり両者のことを冷静に判断できる人がいるものです。もちろんあなたから聞いた話を気軽にしゃべってしまわないような、信頼できる人を選ぶことです。
そうした人でしたら、あなたの気持ちを汲み取ってくれ、厳しい言葉もあるかもしれませんが親身に相談にのってくれるでしょう。
専門家
夫婦関係、潜在意識に詳しいカウンセラー
夫婦関係にはあなたの潜在意識が影響していることが多いですので、潜在意識に詳しいカウンセラーの方が復縁へつながりやすいとも言えます。
夫婦関係に詳しいカウンセラーが良いのはもちろんですが、潜在意識のことにも詳しいカウンセラーですと、別居や離婚の原因に対して根本的な問題解決がしやすいでしょう。
夫婦関係に詳しい弁護士
夫婦関係専門の弁護士や夫婦関係に強い弁護士に相談すると、法律面であなたがどのように行動するのが復縁につながりやすいかということをアドバイスしてくれるでしょう。
カウンセラーとはまた違った相談相手として、現実的にリスク管理も含めて復縁を進めたい方には弁護士への相談という選択もあるのではないでしょうか。
修復した夫婦がうまくやっていくためには
修復できたら、その夫婦関係を長く維持していけるように夫婦間でも多少の努力は必要です。
- 相手への感謝を忘れない
- 喧嘩になったときは、相手は自分の鏡であることを思い出し自分自身の振り返りをする
以上のことができれば、多少の喧嘩や行き違いがあってもうまくやっていけるでしょう。
復縁がうまくいかなかった場合
残念な事ですが、手を尽くしても復縁できない場合もあります。
このような時にあきらめられず相手に執着してしまうと、一番苦しいのはあなた自身です。復縁がうまくいかなかったということは、
あなたの潜在意識がその人ではない、その時期ではないと教えてくれているのです。
潜在意識に従うことで人生の良い流れに乗れますので、早めに気持ちの切り替えをできるといいですね。
最後に
夫婦関係を修復、復縁する方法についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
夫婦関係はちょっとしたことの積み重ねで良くも悪くもなるものです。お互いの成長のために一緒になったのですから、そのことを忘れずにうまく修復して復縁していければいいですね。
あなたの復縁がうまくいくことを心より願っております。