ホントに必要?家族問題におけるカウンセリングの重要性

家族

こんにちは。安藤はま子です。

家族の問題はどこのご家庭にも必ずあるものです。「家だけがなぜこんなにうまくいかないのか?」と悩む必要はありません。

しかし、家族問題はその方の悩みの中でも大きな悩みの一つになりますからできれば早い段階で解決しておかれた方が、その後の人生がだいぶ楽になります。

そこで、今回は家族問題についてカウンセリングの必要性やどんなことをするのか等について解説したいと思います。

目次

家族問題とは?

「家族問題」とは家族関係全体から起こる人間関係の問題やあなた自身の家族への思いや感情から起こる問題のことです。家族問題には大きく分けると次のようなものがあります。

  • 家族全体の関係についての問題
  • 自分の親との関係や親のこと
  • 自分の子どもとの関係や子どものこと
  • 夫婦関係
  • きょうだい関係
  • 祖父母・孫との問題
  • 義理の親・義理の子ども・義理のきょうだいとの関係

問題の内容について例をあげておきます。

家族全体の関係についての問題

家族内に暴言や暴力、偏り過ぎた考えなどがあり、家庭全体がまとまらない、喧嘩や抑圧などに満ちている状態です。

家族の自己主張が強く大喧嘩することが多い。自分自身も感情的な物言いになってしまう。家族みんながイライラしていて落ち着いた生活ができないでいます。

家族を支える片親または両親が病気で、家族全体が落ち込みや孤立、孤独になり、どこにどう相談すればいいかわからないままでいて、家族の団欒などもない状態です。

自分の親との関係や親のこと

親から馬鹿にされた、怒られた、差別された、コントロールされた等が許せない、忘れられない。そのため常に親への怒りがあり、親子関係が逆転していることもあります。

両親の喧嘩を聞いてきたことで不安や怒り、心配などがある。仲の良い両親になってほしいのに、喧嘩は日常的に繰り返されていて家を出たいが、経済的に出ていけない。または親への復讐心から出ていく気になれないと思っていることもあります。

病気の親や一人で暮らす親のことが心配だが、どうしたらいいのかわからないで動きが取れないでいる状態。

自分の子どもとの関係や子どものこと

子どものやることなすことが気になる、気に食わない。

子どものことが可愛く思えない。

子どもの不登校、友達関係などが心配。

成人した子どもから「今の自分がうまくいかないのは親のせいだ」と責められる日々で解決方法がないと追い詰められていることもあります。

「子どもに結婚してほしいがその気がなさそうで将来が心配になる」という心配もあります。

夫婦関係

考え方が合わなくて喧嘩ばかりで一緒に暮らしていても不満しかない。夫婦で仲良く暮らしたい気持ちはあるけれど、あきらめの方が強い状態です。

パートナーの浮気に悩んでいる。

別居状態だができればまた一緒に暮らしたい。どのようにすればいいのかわからない。

離婚を考えているが迷いもあって悩んでいる。

きょうだい関係

昔からきょうだい間の仲が悪くて、会えば喧嘩になるのでもう長らく会っていない。なんとなく寂しい気持ちはある。

親の面倒を誰がどう看るかの話ができない。

親から大事にされているきょうだいのことが良く思えない。

きょうだいと仲良く付き合いたいのに方法がわからない。

祖父母・孫との問題

一緒に暮らしている祖父母の自分に対する冷たい態度に寂しさや怒りがある。

祖父母が自分の親に対してひどい態度で接するので家の空気が重苦しく、雰囲気がいつも悪い。

孫がわがままで言うことをまったく聞かない。きちんと躾けないと将来が心配だ。

孫は小遣いが欲しいときだけ調子よく会いに来るが普段は知らん顔で可愛く思えない。

義理の親・義理の子ども・義理のきょうだいとの関係

嫁姑関係が悪くて、夫婦関係にまで影響しそう。

パートナーのきょうだいとの付き合いがうまくいかない。

再婚相手の子どもを可愛く思えない。

再婚相手の子どもの育て方がわからない。

家族問題の特徴

「家族問題」の特徴は、問題が外に出ずらく個人内、家族内で温存されやすいことです。「恥ずかしい、他人に知られたくない、どうせわかってもらえない、他人に話すべきでない」などの思いや感情が生じやすいのが家族問題です。

なぜ家族の問題は外で話しづらいのでしょうか?それは家族という濃い血縁関係や濃い人間関係のため、ネガティブ感情が激しく湧きやすく、そうした自分や家族を他人に知られたくないという気持ちがあるからです。また、「家族内のことは家族内で何とかしなければならない」という考えが真面目で責任感の強い日本人の気質から来ているとも言えます。

家族問題を解決しないとどうなる?

閉鎖的な状態で家族問題が解決されないまま時間が経っていくとどのようになっていくのか、その可能性についてまとめておきます。

  • あまり問題とならないこともある
  • 心が穏やかにならない
  • 機能不全家族になる可能性がある
  • 家族以外の人間関係にも影響が出る
  • 家族崩壊につながることがある
  • まれに大きな事件に発展することもある

それぞれについて説明します。

あまり問題とならないこともある

家族問題や悩みを解決しなくても、特に困ったことにならないで時間が経過していく人もいます。これは、家族問題があってもそれほど悩まない、または「世の中はみんな似たり寄ったりだ」とあまり気にしないでいられるタイプの人です。

このように適当に流せるタイプの人であり家族も同じような考えであれば、問題があっても問題とならないわけです。

心が穏やかにならない

家族問題があると多くの人はその悩みが心の奥に溜まったままになり、いつも重苦しい気持ちや悲しさ、怒りなどを抱えているため心が穏やかになることがありません。

機能不全家族になる可能性がある

長い間家族の問題が解決されないと家族内に秩序や安心感、安定感などがなくなり、機能不全家族になっていく可能性があります。子育てができない、家庭の団欒がない、近隣との付き合いができないなどの一般的な家族の生活ができない状態になっていきます。

家族以外の人間関係にも影響が出る

家族問題が解決されないまま長引くと、家族内の人間関係が悪くなるだけでなく、その他の人間関係を築くのも難しくなります。

人間関係の元は家族関係で築かれるため、親子関係が悪いとそのパターンを他の人間関係にも当てはめてしまい、付き合いがうまくできなくなることがあります。

家族崩壊につながることがある

家族問題が解決しないまま対立が深まると、離婚や一家離散などの結果となってしまうこともあります。こうなると、その後の生活も不安定になり、また新たな家族問題が起こっていきます。

まれに大きな事件に発展することもある

時々ですが家族内殺人などの事件があります。家族問題が解決しないまま問題がどんどんエスカレートしていくと家族内に憎しみや怒りの感情が増大して、そのような事件にまでなってしまいます。ここまでなる前に何とかしたいものです。

家族問題のカウンセリングとは?

家族問題のカウンセリングには一人で受けるものと問題となる家族全員で受けるものがあります。多人数で受けるカウンセリングは行動面を変化させることで家族関係を変えていく方法が一般的です。

一人で受けるカウンセリングは、あなたの考えていることや気持ちを話し、あなた自身を深く見つめつつ家族との関係をあなたサイドから変えられるようになるやり方が一般的です。家族関係に大きな変化を生み出しつつあなた自身の人生にも変化をもたらす効果があります。自分を見つめ直したい、自分の人生に自分で責任を持ちたいと思う人向きです。

多人数で受ける家族カウンセリングは、カウンセラーと共に家族全員で感じていることなどを話していきます。家族が全員で問題解決にあたるためうまくいけば効果がでやすいです。「家族の関係はみんなの責任なので、みんなで解決した方が良い」と考えている人向きです。

ここでは一人で受けるタイプのカウンセリングについて、どんなタイプのものがあるか4つほどご紹介します。ただ、現在は相談者により効果が出るよう、いろいろなやり方を混ぜて行っているところがほとんどです。

  • 話を聴くことを中心に行う
  • 行動の目的を見つけ行動を変えていく
  • 行動や認知面に焦点を当てていく
  • 潜在意識を扱う

それぞれについて説明します。

話を聴くことを中心に行う

相談者は気になることや思い出したこと、考えたことなどを好きに話していき、それをカウンセラーは否定しないで聴いていきます。カール・ロジャーズの来談者中心療法がここに該当します。カウンセラーは分析をしたり、アドバイスなどはほとんどせず、相談者の話を肯定して聴いていきます。そうしたなかで相談者に気付きが生まれ、家族に対する心の変化や行動の変化へとつながります。

行動の目的を見つけ行動を変えていく

「人間の行動には全て目的がある」という考え方を中心にした、アドラー心理学のカウンセリングです。家族問題が起きている無意識の目的を探していきます。話を聴きながら自信を失っている相談者に自信を回復できるよう勇気づけを行っていきます。目的を建設的な方向へと変え、家族関係を改善・解決していくために行動変化を促していきます。

行動や認知面に焦点を当てていく

認知行動療法のカウンセリングは、相談者の話を聴きながら問題が起こるときの考え・感情・行動のパターンを見つけていきます。そして、問題が起こっているときにどのような行動をするか、どのような考え方をすればいいかなどを相談者と話し合っていき、生活の場で実践していくよう勧めることで問題解決へとつなげていきます。

潜在意識を扱う

隠れていて見えない潜在意識を読みこみ、変化させるカウンセリングです。時間をかけて話を聴き相談者が潜在意識を言葉にしていくフロイトの精神分析。催眠・夢・箱庭・絵画等を使って潜在意識を表現していくユングの心理療法などがあります。スピリチュアルカウンセリングもここに入ります。家族問題が起こっている根本の意識を見て、それを変化させることで家族関係や相談者の人生を変化させていきます。

家族問題でご相談いただいた場合の弊社でのカウンセリングの流れ

サラカオルのカウンセリングは、根本的な解決につながるカウンセリングを心がけています。根本の解決ができないとその時は良くなってもまた同じような問題が起こってしまうからです。上の4つのタイプで言えば潜在意識を扱うカウンセリングですが、「思考が現実化する理論」、他の心理療法やスピリチュアルの視点なども混ぜて行っています。
簡単に弊社のカウンセリングの流れをご説明します。

STEP
どのようなことでお困りか話をお聴きする

まずは今までの経緯やお困りになっていることなどを話しやすいところから話していただき、しっかりお聴きします。内容は、思いつくままお話しくださって大丈夫です。こちらでは話をお聴きしながら何について一番困っていて、どのように解決していきたいのかを確認していきます。

STEP
家族問題の根本的な問題は何かを知るために話をお聴きする

お困りの点がわかりましたら、そのことについて根本的な問題は何かを話をお聴きしながら見つけていきます。普通のおしゃべりをしているように感じるかもしれません。

STEP
根本的な問題を解消していくために必要な療法を行う

主にイメージ瞑想を行いますが、そのときにより認知療法、行動的療法を使ったりすることもあります。イメージ瞑想はとても簡単でありながら潜在意識の変化につながりやすく、あなたの心の癒しにもなる方法です。

STEP
問題を改善・解決していくために何ができるか話し合う

お困りのことへの対処法も話し合いの中で決めていきます。これはカウンセラーが一方的に提案するというよりも話し合いの中であなたができることに決めていきます。

まとめ

家族問題はどれも根が深く、簡単には解決しづらいものですが、カウンセリングでお悩みを改善・解決していけます。カウンセリングはカウンセラーとの相性ややり方の好みなどもありますので、受けてみないとわからないものです。家族関係や家族問題でお悩みの方は一度お受けになってみてください。

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