自己肯定感の低い原因と高める具体的手法

こんにちは。

安藤はま子です。

自分は自己肯定感が低いと思い、その原因を知りたいと思ってこの記事をご覧いただいているかもしれません。一般的に言われているような原因とは少し違うことが書かれているので、がっかりされるかもしれません。

でも、この記事はあなたが本気で自己肯定感を上げたくなる可能性もあります。なぜなら、私はなるべくその方に気付きがあるよう根本的なお話をするからです。

興味のある方はどうぞお読みになってみてください。

目次

自己肯定感とは

自己肯定感は「ありのままの自分でいい」ということです。それは、自分が存在するだけで価値があると思えることです。

上手くいっている自分もへこんでいる自分も無力な自分もすべてを自分だと認めること。うまくいっている自分や長所のときの自分はOKだけれど、失敗した惨めな自分や短所が出ているときの自分はOKではないというのは自己肯定感が低い状態なのです。

自己肯定感には自己受容感と自己信頼感が含まれています。

どんな自分も「これが自分で、これでいい」と自己受容できること。そして、自分には素晴らしいエネルギー意識の領域があって、生きる手助けをいつもしてくれているという自己信頼感です。

セルフエスティームとの違い

自己肯定感と近い言葉にセルフエスティームという言葉があります。

厚生労働省のポータルサイトで説明されているセルフエスティームとは「自分を価値あるものと尊重する感覚のこと」となっています。

実は、セルフエスティームという言葉は「自己肯定感」「自尊心」「自己重要感」「自己評価」「自己尊重感」など様々な日本語に翻訳されています。そして、現在でも翻訳が定まらず、研究者や心理学者などにより捉え方は様々なのです。

私は自己肯定感とセルフエスティームは意味合いが少し違うのではないかと考えています。

セルフエスティームは自分をどう考えるかという価値であり、現在の自分の価値に対して尊重するということです。

自己肯定感は自分に価値があろうがなかろうが、存在すること自体が価値となります。セルフエスティームは現在の自分の能力や特性によって価値が変わるのではないかと考えます。

私の元に相談される方の中には、社会的にはある程度、またはかなり成果をあげているにもかかわらず、自分には価値がないと思っている方がいらっしゃいます。

こうした方々はセルフエスティームは高いのですが、自己肯定感が低いと感じます。もちろん、カウンセリングの中で真の自己肯定感が生まれるよう話し合っていきました。

参考:セルフエスティーム|働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトこころの耳 厚生労働省   

自己肯定感が低い原因

自己肯定感が低い原因について、一般的によく言われている家庭環境や過去のトラウマ、成功体験の少なさ、学校教育や日本文化の影響などは確かに関係があるとは思います。

ただ、それらは二次的な原因であって、根源的原因は別にあります。

自己肯定感が低い根源的な原因とは、あなたが生まれる前にこの人生で学ぶべきことを設定し、その一つが「愛することを学ぶ」だったからです。そのためにわざわざ自己肯定感を低くして生まれたのです。

なんだか意味不明ですよね?もう少し詳しくお話しします。

あなたの潜在意識にはあなたがこの人生でどのようなことを学び成長していくかという設計図のようなものがあります。それはあなたの思考でできています。

思考は徐々に現実化していきますから、あなたの潜在意識で描かれた設計図は形になっていくわけです。その一部があなたの自己肯定感を低くするようなトラウマであったり、家庭環境であったりするわけです。

自己肯定感とは究極的には、自分を愛することなのです。かけがえのない自分自身を愛し、一生共に生きることです。それができるようになれば、人も物も愛せるようになります。

多くの人は自分を本当の意味で愛することができていません。ですから、多くの人は自己肯定感が低いか中くらいなのです。

愛を学ぶためには自己肯定感を低くして、苦しみや悲しみを体験しながら愛を学ぶように設計されているのです。

自己肯定感が低い原因の根源的な意味が分かれば自分を責めることもありませんし、誰かのせいや環境のせいにすることもできなくなるなるでしょう。記憶にはなくても自分の意思がそこには働いていることがなんとなく分かるからです。

自己肯定感が低いことには意味があったことが分かりましたが、自己肯定感が低いままでいるとどのような影響がでやすいのか解説しておきたいと思います。

自己肯定感が低いことの影響は?

  • 精神的な悩みや病気をかかえやすい
  • 自分を過大評価した偽自己肯定感をもってしまう

それぞれについて説明します。

精神的な悩みや病気をかかえやすい

自己肯定感が低い状態だと、自己否定や自責感が強くなり、自分の悪いところばかりに目が行くため悩みが深くなります。

そのため、悩みだけでなく病気になって苦しんだりすることもあります。精神的な病気だけでなく、自律神経や免疫力も低下させてしまうため肉体的な病気にもかかりやすくなります。

自分を過大評価した偽自己肯定感をもってしまう

自己肯定感が低いと、自分を過大評価して偽の自己肯定感をもつということがあります。

能力や価値などが非常に高く自分は特別だと思い込み、自己肯定感が低いことを隠そうとする心理的な隠蔽のことです。アドラー心理学ではこれを優越コンプレックスと呼びます。

要するに「自己肯定感が低い自分は情けない、駄目だ」と思っていてありのままの自分を受け入れることができないため、そうした自分を感じたくなくて偽自己肯定感をもってしまうのです。

こうした心理はなかなか自分ではわかりづらいものです。

自己肯定感が低い状態は心身に影響が出やすいのですが、もし自己肯定感を高めていくとしたらメリットはあるのでしょうか?次の章で見ていきましょう。

自己肯定感を高めるメリット

  • 自分軸ができ心身が安定する
  • 自分と相談できるようになる
  • 自分の課題に向き合えるようになる

自分軸ができ心身が安定する

メリットとしては自分軸ができて心身が安定するということです。

自己肯定感が高くなっていくと、自分が良くても悪くてもそれでいいと受け入れるようになり自分の深い意識を信頼できるようになるため、人の影響をあまり受けなくなるのです。

自分の考えや自分の決断で間違いないと思えるようになり、人と比べたり人の言葉に左右されたりしなくなります。

頑固ではなく柔軟でありながら自分なりの軸が徐々に育っていくのです。そうなると、不安や心配、恐れなどが減り、心身も穏やかに安定していきます。

自分と相談できるようになる

自己肯定感が高くなると、しっかりした自分軸ができ困りごとや迷いなどがある場合には自分の潜在意識とやり取りができるようになり、自分と相談できるようになります。

あなたが深い意識(潜在意識や超意識)を信頼できるようになると、それらの意識と交流できるようになるからです。

自分の課題に向き合えるようになる

自己肯定感が高くなると、自分が成長するための課題に向き合えるようになります。

なぜなら心身が安定するため、エネルギーも高くなり物事へのチャレンジ精神が湧いてくるようになるからです。自己肯定感が低いときは、そうした課題から逃げたくなってしまい、チャレンジできる場面があっても向き合うことができませんでした。

例えば、仕事で売り込みが苦手だとしても、現在の職場では売り込みをする必要があるとします。いつも売り込みから逃げていて、「自分は駄目だ」と落ち込んでばかりです。しかし、自己肯定感を少しずつ上げていくと、売り込むという行為にもいろいろな方法がある事に気付いたり、とりあえず数をこなすことにチャレンジしたりできるようになるでしょう。

自己肯定感を高めるにはどうすればいいのか?

では自己肯定感を高めるにはどのようにすればいいのでしょうか?簡単なポイントを3つほど上げておきます。

  1. 自己肯定感が低いと思っている自分を認める
  2. 「駄目な自分でもいい」と受け入れる
  3. カウンセリングを受ける

自己肯定感が低いと思っている自分を認める

自己肯定感を高めるためには、先ずは現状を認める、受け入れることです。

いきなり自己肯定感を上げようとしても、自己否定が強いとうまくできません。自分の考えていることを知ってそこから変化への一歩を始める方が効果的です。

「私は自己肯定感が低いと思っているんだなあ」と、現在の思考を捉えるとあなたが自己否定している糸口が掴めます。人は毎日1.2万回~6万回も思考しているそうです。しっかりキャッチしないと自分がどんなことを考えているのか見逃してしまうのです。

ネガティブな思考や感情を持っていることを良い悪いと判断するのではなく、あなたが考えていることを知って認めることができれば、それだけで心が穏やかになり自己肯定感アップにつながっていくでしょう。

「駄目な自分でもいい」と受け入れる

自分の思考を掴み認めることができたら、次は「駄目な自分でもいい」と自分を受け入れます。

「優れている面、カッコいい面などを持っていない自分は駄目だ」と自己否定していては、自己肯定感は高くなりません。どんな性格や特質も全てあなただということを理解することが重要です。

駄目な自分でもいいと認めることは簡単にできないは思いますので、最初は言葉だけでもかまいません。「駄目な自分でいいんだよ」と、朝起きたとき、夜寝る前に、歩いているときにと、事あるごとに自分に言いましょう。

また、「太っていてもいいんだよ」、「口下手でもいいんだよ」、「仕事が遅くてもいいんだよ」などと、自分のこんなところが駄目で嫌いだと思うことを、認めて受け入れてあげます。

駄目な自分を受け入れること、それこそがあなたの自己肯定感を育ててくれるのです。

自己肯定感を高める具体的な方法については以下の記事も参考になると思います。

カウンセリングを受ける

自己肯定感を高めるには一人でもできますが、カウンセラーと共に話していくことであなたがどういった思考をしているか、どのような自己否定をしているかなどが早く理解できます。

自己肯定感を上げていくにはそれなりに時間がかかり、一人で行っていると結果が見えてこない場合止めてしまうことも結構あります。カウンセラーと共に行うことで、忍耐強く続けていくことができるでしょう。

自己肯定感はあなたの生き方のベースとなる感覚ですので、カウンセリングを受けることはあなたを楽にしたり、人生を好転させていくことにつながります。

最後に

今回は自己肯定感の低い原因について解説しました。

人と比べるのではなく、ゆっくりと確実に自己肯定感を高めていってください。

そのためには「ダメな自分も認める」ことが大切です。自分とは一生の付き合いになるのですから、いろいろなあなたと仲良くしていってくださいね。

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